495: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/01/04(水) 19:52:22.42 ID:AxuxTz+Ao
「しまったな。そっちのほうは逆だ」
『今どこにいる』
「中央駅すぐ近くの繁華街っす」
『そうか。部下が近くにいる。そいつに送らせよう』
「でも霧島さん。そんなことをしたら」
『この街の平和を望んでるのは、キミたちだけじゃないってことさ』
「霧島さん」
播磨は、警察車両に乗ってさやかが目撃されたという見滝原こども公園の方角へ
向かった。
中学時代に喧嘩をしてパトカーに乗せられて以来の警察車両である。
運転している警察官二人は気を使って、特に何も聞かずに播磨とまどかの二人を
乗せてくれた。
「本当にありがとうございます」
播磨は慣れない敬語で精いっぱいの礼を述べる。
「ありがとうございます」
それに合わせるように、まどかも頭を下げた。
「気にしなくていい。霧島先輩には世話になってるからね」
「はあ」
「この街の奇妙な事件も、早くなくなるといいな」
警官の一人はそういうと、すぐに車を発進させた。
「拳児くん」
警察車両を見送った直後、まどかは播磨の袖を引っ張る。
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