502: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/01/04(水) 19:58:55.65 ID:AxuxTz+Ao
「――!!」
まどかは、声にならない声を上げた。
何を言っていいのかわからなかったし、その状況も理解できなかった。
あの時、佐倉杏子と初めて会った時と同じ状況。いや、それよりも絶望的かもしれない。
「ったく、手間かけさせやがって」
そう言って槍を引き抜く杏子。
引き抜いたと同時に槍は消え、そしてさやかはその場に膝をつく。
「おい、鹿目まどか」
杏子は、少し息を切らしつつまどかを呼ぶ。
「は、はい」
「こっちに来い、少しだけさやかと話ができるぞ」
「でも……」
「いいから来い、もう時間がない」
「うん」
まどかは、抱きかかえていた播磨の頭をゆっくりと芝生の上に乗せると、
駆け足でさやかの元に駆けつける。
「さやかちゃん」
腹部のあたりが血まみれになっている美樹さやかの姿を見て、改めて恐怖するまどか。
しかし、
「ま、ど、か?」
微かに、さやかの声が聞こえた。
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