過去ログ - 魔法少女とハリマ☆ハリオ
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518: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/01/06(金) 19:41:59.67 ID:9e1wVLifo


 播磨は靴を脱ぎ、奥の部屋へと足を踏み入れた。

 畳の部屋なのだが、なぜかソファや椅子がある。

 先ほど出迎えた女性が先に椅子に座った。

「さ、座って」

「おう」

 女性に促されるまま、播磨は椅子に座る。奇妙な形をした椅子だが、妙に座り心地だけはよかった。

「まずは自己紹介といきましょう。あたしの名前は壱原侑子。もちろん偽名よ」

「偽名?」

「そう、偽名。ニセの名前と書いて偽名」

「なんで偽名なんて使うんだ?」

「あら、知らないの? 自分の名を知られるというのはね、魂の一部を握られるのと同じなの」

「魂の一部……」

 何となくインチキ臭いな、と播磨は思った。

「だったら俺も、偽名を名乗ったほうがいいのか?」

「まあ、好きになさい。ただし――」

「?」

「たとえ偽名だとしても、名前というものは重要なのよ。それを名乗ったからには、
その名前があなたの人格に何らかの影響を与えるかもしれないわね」

「……ん」

「それじゃ、自己紹介行ってみよう〜」


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