519: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/01/06(金) 19:42:39.16 ID:9e1wVLifo
「は?」
先ほどまでの重苦しい雰囲気から一転しておちゃらけた感じに話す侑子に、
播磨は一瞬同様したが、気を取り直して自己紹介することにする。
しかし、ここで本名を名乗っていいのか、と少し考えてしまった。
(別にこの女の言うことを信じるわけじゃねェが……)
少し考えた末、彼は名前を口にした。
「俺は……、ハリマ☆ハリオだ」
「……ぷっ」
「笑うな!」
「だって、何よそれ。偽名にするんだったら、もうちょっと考えなさいよ。なんなの、ハリマハリオって。
怪傑ハリマオ?」
「うるせェな。なんかその、子供たちにも覚えやすいだろうがよ……」
「はは。そうなの? ふうん」
侑子は何かに納得したように、少しうなずいた。そして、テーブルの上に置いてあるキセルを手に取る。
「それでハリオ。貴方の願いは何?」
「別に、願いなんてねェよ」
「本当に?」
「ああ……」
「ではなぜここに来たの?」
「偶然、ここに足を踏み入れちまっただけだ」
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