635: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/01/17(火) 20:56:28.55 ID:cLE8yXD4o
播磨は独り言のようにつぶやく。
「私も、そう思います」
今はこの夕日を絵にできるほどの実力は持ち合わせていない。そう思ったほむらは、
自分の頭の中にあるメモリーにこの光景を保存しておこうと思った。
「あ……」
しかし、ずっと夕日を眺めているとふと寂しい気持ちになる。
「どうした」
ほむらの変化を感じたのか、播磨が聞いてきた。
「ダメですね、私」
「何がだ?」
「だって、この街にはこんな素敵な場所があるのに、全然気が付けないでいて」
「そうか? 気が付かないのが普通だと思うけどな」
「それに、播磨さんに迷惑かけてしまって……」
「迷惑?」
「だってそうでしょう? 私なんかを後ろに乗せて走ったから、疲れてしまったと思うし」
「別に迷惑だなんて思ってねェぞ」
「でも……」
「暁美」
「はい」
「人は誰かに迷惑かけるもんだ。それが普通だ」
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