670: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/01/19(木) 20:32:25.15 ID:gZmXTKMLo
数日後、街に異変が起こる。
市内全体に大雨洪水警報が発令され、多くの人たちに避難指示が出された。
当然ほむらの住んでいる地域も例外ではなく、彼女は一緒に住んでいる親戚の
人と一緒に近くの体育館に避難していた。
(なんだろう、この感覚……)
漠然とした不安が、はっきりとした恐怖となってほむらの背筋を伝う。
バケツをひっくり返したような酷い雨と強い風は、体育館の中にいてもはっきりと感じられた。
(もしかして……)
彼女の記憶がよみがえる。
思い出したくもない恐怖の記憶。
(魔女……?)
そんなことを考えていた時、避難している多くの人の中から見覚えのある赤いリボンと、
長めの髪の毛を両側に束ねた少女が目に入った。
「鹿目さん!」
「え」
鹿目まどか。ほむらのクラスメイトだ。
ここ最近学校を休みがちだったのでほとんど会って話をする機会がなかった少女。
数日ぶりに会ったまどかは、少し痩せているようにも見えた。
「ほむらちゃん」
「鹿目さん、大丈夫なの?」
「え、うん。身体のほうは……」
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