過去ログ - マミ「杏子……」
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38:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 02:52:57.85 ID:c4Axoe8J0
 マミが精神を集中して気配を探っていると、やがて周囲の空間が歪み始めた。

 「結界」に取り込まれたらしい。

 その凶々しい周囲の雰囲気におよそ似つかわしくない優雅さで、マミは両手を広げ、自分の周りの空間にマスケット銃を展開した。
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39:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 02:54:06.15 ID:c4Axoe8J0
(……!?)

 突如として強い違和感がマミを囚えた。

 その一瞬の隙を、敵は見逃さなかった。
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40:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 02:54:58.75 ID:c4Axoe8J0
「とにかく、これで一件落着というところかな」

 キュゥベえの高い声が場違いに響く。

 二人の魔法少女は、お互いに顔を合わせることもなく押し黙っていた。
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41:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 02:56:03.61 ID:c4Axoe8J0
「じゃあ、あたしはこれで失礼させてもらうよ。グリーフシードも手に入ったことだしね」

 二人の会話になど興味もないとばかりにその場を立ち去ろうとする杏子の背中に、マミは声をかけた。

「……今夜の借りは、いずれ返させて貰うわ、杏子」
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42:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 02:57:22.71 ID:c4Axoe8J0
 その晩、巴マミは夢を見た。

 夢の中でマミは、ふわふわとしたベッドの上で丸くなっていた。

 枕元には、子供のころ大事にしていた小さなクマのぬいぐるみが転がっていた。
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43:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 02:58:24.02 ID:c4Axoe8J0
 ―ああ、紅茶を淹れてくれたのね。

 マミは母親を笑顔で迎えようと、入り口の方へ振り返ろうとした。

 しかし、身体は動かなかった。
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44:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 02:59:49.59 ID:c4Axoe8J0
「……!」

 声にならない叫びとともにマミは目覚めた。

 身体中にびっしょりと汗をかいていた。
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45:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 03:00:52.46 ID:c4Axoe8J0
「どうかしたのかい?なんだか、とても疲れているように見えるよ」

「―あ。ううん、何でもないの。ちょっと、嫌な夢を見ていただけ」

「ふうん」
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46:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 03:02:49.32 ID:c4Axoe8J0
 カーテンを開けると、朝の陽光が部屋の中に降り注ぐ。

 マミは紅茶を淹れてから、鞄を開け、中から灰色のノートを取り出した。

(真夏の夜の夢……イタリア語ではなんていうのかしら)
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47:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 03:04:10.13 ID:c4Axoe8J0
 マミとあきが、子どもだった頃。



 その日、あきの家の屋上で、彼女はマミに囁きかけるようにして尋ねた。
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