過去ログ - 食蜂「本っ当に退屈ね、この街は」
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49:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga]
2011/12/25(日) 21:57:30.06 ID:c1MFS++20
12:00
始業式やその後のHRもつつがなく終了し、上条と土御門は学校の屋上に居た。
土御門「いやいや、大胆にも乗り込んできましたねー。
あの様子だと、ウチのクラスで正常なのは、俺とカミやんぐらいかな。いや、俺達の方が“異常”になるのか」
上条「お前はよく洗脳されなかったな。お前もアレイスターの加護的なのがあんのか?」
土御門「いや、俺は万が一の為に仕込んでおいた魔術で、自力で防いだのさ。
ちょっと頭痛がしたけどな。多分食蜂も、驚いていたと思うぜい」
上条「ここまでされて何も出来ねーのかよ……」
と、上条が呟いた直後だった。
食蜂「そうねぇ。何も出来ないわねぇ。何せ、異常なのはあなた達の方なんだから」
突如エコーがかかった食蜂の声が聞こえてきた。そして屋上の扉が開かれる。
そこから現れたのは、やはり食蜂。
食蜂「そっかぁ。土御門君の事を操れないのは“魔術”って言うのが原因だったんだぁ。
世の中には、操祈の知らない事がまだまだ一杯あるんだねぇ☆」
土御門「嘘つけ。詳細までは知らなくとも、盗聴か何かで聞いたことぐらいはあるだろ。
戦争のときだって、1人ほくそ笑んで傍観者を決め込んでいたくせに」
食蜂「そんなぁ。操祈は何も知らずに避難所に避難していただけだよぉ」
土御門「そうやってどこまでも余裕かましてればいいさ」
食蜂「土御門君、何だか怖いよぉ」
上条「お前、さっきからふざけてんのか?黒い部分を見せておきながら、今更ブリッ娘に何の意味がある?」
食蜂「ブリッ娘じゃないよぉ。これが操祈の素だよぉ」
上条「皆の洗脳を解け。解かなきゃ1発ぶん殴る」
食蜂「洗脳って何のことぉ?何だか上条君も怖いよぉ」
上条「清々しいくらいのとぼけ方だな。オーケー。1発ぶん殴る」
そうして上条は駆け出そうとしたが、ガシッ!と土御門に腕を掴まれる。
上条「放せよ!ぶん殴らないと気が済まねぇ!」
土御門「駄目だ。今ここで食蜂を殴ったら、傷害か何かで俺達が悪者になって終了だ」
上条「こんな茶番が、まかり通るってのかよ……」
土御門「んで、わざわざここに来た理由は何かにゃー?」
食蜂「HRが終了した直後に、2人が屋上へ行くのを見たから付いてきただけだよぉ」
土御門「会話になんねーな。もういいわ。帰ろうぜ、カミやん」
上条「くっそ……」
2人は食蜂の横を通って屋上を後にした。
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