222:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/08(日) 00:52:40.84 ID:hECzvffYo
「あの、あなたの名前は」
「佐倉杏子。杏子でいいよ」
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2012/01/08(日) 00:53:52.49 ID:hECzvffYo
そしてその予感は的中していて。
二人の表情が、目に見えて変わったのが、見て取れた。
224:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/08(日) 00:54:50.38 ID:hECzvffYo
「わたしにはまだ、思い出さなきゃいけないことがあるの」
「まどか」
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2012/01/08(日) 00:56:04.15 ID:hECzvffYo
「まったく、嫌われたものだね」
「ったりまえでしょうが、またぶった切られに来た訳!?」
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2012/01/08(日) 00:57:28.06 ID:hECzvffYo
「本当に学習しないね」
「今更だけど、あんたを消す事を願うんだったよ」
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2012/01/08(日) 00:58:42.06 ID:hECzvffYo
でも、キュゥべえは素知らぬ顔で、話を続けていく。
そこに一切の感情は見えない。
言葉の中には、わたしたちへの悪意も好意も、存在していないようで。
228:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/08(日) 01:00:29.22 ID:hECzvffYo
聞かされた内容は、悪夢だった。
この体はもはや容れ物でしかないこと。
わたしたちの魂は抜き取られ、ソウルジェムとして結晶化していること。
229:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/08(日) 01:02:00.38 ID:hECzvffYo
「おい、大丈夫か」
「っあ、うあ、うん」
230:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/08(日) 01:04:47.36 ID:hECzvffYo
「僕達は宇宙のエネルギー問題の解決に取り組んでいるんだ」
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2012/01/08(日) 01:05:38.29 ID:hECzvffYo
そう締めくくってキュゥべえは無邪気に笑った。
一切の悪意はそこになかった。
一切の善意もそこになかった。
その目はただひたすら、わたしたちが家畜を見る目そのものだった。
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