過去ログ - 綾乃「好き。」
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6: ◆eZUHOxTppE
2012/01/15(日) 20:12:48.81 ID:bIt6DJVy0

それは畳の上に無造作に放り出されている雑誌だった。

普段なら自ずから開いて読むものではない、ファッション系の雑誌だった。
それでも手に取ってしまったのは、もしかしたら歳納京子が読んでるものかも…という不純な動機が少なからずあったせいだと思う。
以下略



7: ◆eZUHOxTppE
2012/01/15(日) 20:13:39.28 ID:bIt6DJVy0

おしゃれとか、色恋ごととか、私はどちらかというと疎いほうだった。
とはいえ興味が無いのではなくて、たぶん引っ込み思案なだけである。
私が着ても似合わない、他人を好きになるって良くわからない。
歳納京子のことは・・・確かに、気になる存在だけど、それが「恋」ということなのかは、まだピンとこない。
以下略



8: ◆eZUHOxTppE
2012/01/15(日) 20:15:11.77 ID:bIt6DJVy0

(歳納京子は、ファッションとか・・・こ、恋とか、興味あるのかしら?)

否が応にもそのような疑問で頭がぐるぐるしてしまう。

以下略



9: ◆eZUHOxTppE
2012/01/15(日) 20:16:15.00 ID:bIt6DJVy0

うわずった声で、雑誌のとあるページを指差す私。
美容師さんは、微笑ましいといった表情で私の注文を聞いていたように思う。
いまでもそれは顔が赤くなるほど恥ずかしくなる思い出だ。

以下略



10: ◆eZUHOxTppE
2012/01/15(日) 20:17:42.18 ID:bIt6DJVy0





以下略



11: ◆eZUHOxTppE
2012/01/15(日) 20:18:43.52 ID:bIt6DJVy0

「ええ感じやないの、綾乃ちゃん」

「そ、そうかしら?」

以下略



12: ◆eZUHOxTppE
2012/01/15(日) 20:19:46.54 ID:bIt6DJVy0

ああ・・・。またやってしまった。
私は顔を赤くして、下を向く。
しかし千歳は事もあろうか、私の腕を取って「綾乃ちゃん、善は急げや!」などと言いながら走り出す始末だ。

以下略



13: ◆eZUHOxTppE
2012/01/15(日) 20:20:28.43 ID:bIt6DJVy0





以下略



14: ◆eZUHOxTppE
2012/01/15(日) 20:21:44.22 ID:bIt6DJVy0

「えっ、お休み・・・?」

「うん。風邪引いたんだって」

以下略



15: ◆eZUHOxTppE[sage]
2012/01/15(日) 20:23:22.52 ID:bIt6DJVy0

「(ニコニコ)」

千歳は笑みを浮かべるだけで、まだ助け舟は出ない。

以下略



16: ◆eZUHOxTppE[sage]
2012/01/15(日) 20:24:41.20 ID:bIt6DJVy0

自分の席についても、何となく上の空でホームルームを聞いている自分がいた。
誰も気にしていないと頭で分かっていながら、周囲の目が気になるのは悪い癖だ。
授業中、先生に茶化されたりしないかしら。
クラスのみんなに笑われたら、どうしよう。
以下略



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