161:にゃんこ[saga]
2012/02/25(土) 19:42:19.93 ID:60mH76PP0
「ああ……、そうだよな……。
澪の奴の傍にも、居なきゃいけないよな……。
あんなに不安そうにしてる幼馴染みの傍に居ないなんて、駄目だよな……。
ごめん、ムギ。嫌な事、言わせちゃって……」
162:にゃんこ[saga]
2012/02/25(土) 19:42:47.49 ID:60mH76PP0
「いいよ、ムギ。
こっちこそ、ごめんな。
言ってくれて、ありがとう」
163:にゃんこ[saga]
2012/02/25(土) 19:44:40.12 ID:60mH76PP0
でも、澪が大騒ぎしてくれたおかげで、骨折した私の方は落ち着いてた。
痛いはずなのに、慌てる澪の姿を見てたら、そんな痛さなんか吹っ飛んじゃってた。
誰かに先に慌てられたら、傍から見てる人間は冷静になっちゃうってのは本当だよな。
何となく、澪にはそういう強さ……、じゃないか、強味がある奴だって感じる。
恐い事を素直に恐がれる事も強味の一つなんじゃないだろうか。
164:にゃんこ[saga]
2012/02/25(土) 19:45:12.92 ID:60mH76PP0
「学園祭の時にね、落ち着けたのは澪ちゃんのおかげだけじゃないんだ。
私が落ち着けたのは澪ちゃんと、いつもよりも楽しそうな唯ちゃん……、
それと勿論、澪ちゃんや私達を安心させようとしてくれてるりっちゃんが居たから。
りっちゃんや、皆が居てくれたからなんだよ……。
165:にゃんこ[saga]
2012/02/25(土) 19:48:14.95 ID:60mH76PP0
「これを澪ちゃんに公開されたくなかったら勉強しなさいよ」って、
途轍もなく意地の悪い笑顔を浮かべてた母さんの顔を思い出すと、未だに寒気がするぜ……。
こんな作文、澪に見せられたらどうなるか分かったもんじゃない。
多分、十発くらい澪に殴られるな……。
流石にこの作文を覚えてるって事は無いだろうけど、もしも覚えてたらそれも困る。
166:にゃんこ[saga]
2012/02/25(土) 19:49:28.65 ID:60mH76PP0
騒音の方向に急いで視線を向ける。
騒音の正体はすぐに見つかった。ムギの五メートルくらい後方……。
私達の姿に気付いていないのか、速度が全く落ちていないトラックが……。
167:にゃんこ[saga]
2012/02/25(土) 19:53:42.82 ID:60mH76PP0
今回はここまでです。
澪が出てないのに澪の話になりました。
話もやっと進み始めました。よろしくお願いします。
168:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/02/26(日) 08:31:48.21 ID:MWm6YfAIO
乙!
前作も楽しく読ませて頂きました!
169:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県)[sage]
2012/02/27(月) 01:33:16.97 ID:mvFHpprho
おお・・・少し話が動いた
170:にゃんこ[saga]
2012/02/27(月) 20:07:36.43 ID:gcrOS0dK0
何が起こってるんだ……?
これは私の願望が見せた夢なのか……?
どっちが現実で、どっちが夢なんだ……?
頭が混乱する。
171:にゃんこ[saga]
2012/02/27(月) 20:08:12.25 ID:gcrOS0dK0
だから、言った。
辛そうな表情のムギの両肩を掴んで、真正面から瞳を覗き込みながら伝えた。
「いいんだよ、ムギ。
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