過去ログ - 女神
1- 20
866:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/10(木) 23:40:46.33 ID:9CBSQsp4o
 奥まった目立たない席に着いて彼女と向き合って座った時になって、ようやく僕は浮かれた気分を抑え、少し本気で彼女の話しを傾聴するスキルを発動すべく体勢を整えた。単に彼女のいい相談役になるだけではなく、できれば女の情報を聞き出し更に妹さんと親しくならなければいけ
ない。さすがの僕にとってもこれは敷居の高いミッションだった。それに何より人の悩み事をコンサルティングするのはすごく久しぶりだったということもあった。こういうことは場数を踏んでいないといけないし、間が空くとすぐに体がスキルを忘れてしまい一々次の言葉を考えながら相談に乗るようになってしまう。これではクライアントが白けてしまい、思っているように内心を話してくれなくなることも考えられた。それでも、これだけはやり遂げなければいけない。

 僕は妹さんに話しかけた。

以下略



867:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/10(木) 23:45:26.64 ID:9CBSQsp4o
 妹さんはそこで初めて僕の方を見つめて首をかしげた。

「あの、先輩・・・・・・あたしのこと気になるってどういう意味ですか」

「そのままの意味だよ。幼馴染さんの知り合いとして君を助けたいと思うけど、それとは別に君のことが異性として気になっている」
以下略



868:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/10(木) 23:48:33.11 ID:9CBSQsp4o
「先輩って変な人ですね」
 再びくすりと笑ってから妹さんが言った。「でも、生徒会長をしてるだけあって本当にいい人なんですね」

「生徒会長であることはあんまり関係ないけどね」

以下略



869:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/10(木) 23:51:34.04 ID:9CBSQsp4o
「先輩には全部お話しするけど、どこから話せばいいのかなあ」
 妹は、ついさっきまでの僕に対する疑念を完全に払拭したような親しげな口調で話し始めた。そして僕はそのことに密かに興奮していた。僕は最初の難関を突破したのだった。それも予想していたよりスマートな方法で。

「先輩、とりあえずこれを読んでもらっていい?」
 彼女は自分のスマホのメーラーを開いて、それを読むように僕を促した。
以下略



870:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]
2012/05/10(木) 23:52:05.30 ID:9CBSQsp4o
今日は以上です

また明日再開予定です


871:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県)[sage]
2012/05/11(金) 00:08:48.92 ID:5v5nj2M2o
はいおつ
妹幼男


872:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/05/11(金) 05:45:19.74 ID:nHn4VERSO



873:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/05/11(金) 07:07:30.60 ID:r5yqlzrIO
女には幸せになって欲しい


874:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/05/11(金) 12:37:58.93 ID:aSTQW7GIO

もしかして携帯のメール転送機能を予めセットして日々監視してたのか?


875:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/11(金) 21:48:54.46 ID:ZNdUCQ6Mo
「先輩、どうしたの」
 ふと気づくと僕はずいぶん長いことそのメールを眺めて凍りついたようだった。さっきまで感じていた妹と親密になれそうだという期待感や喜びは僕の中で影をひそめ、何か得体の知れない不安感が湧き上がってくるのを僕は感じていた。

「どうしたのって―――これだけ見せられても何が何だか」
 女と兄の関係がどうなっているのかは置いておくとしても、このメールのどこに妹を悩ませる問題があるのか僕にはわからなかった。
以下略



876:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/11(金) 21:50:44.79 ID:ZNdUCQ6Mo
 女神板。18禁。十九歳の女子大生。メール本文に散りばめられた単語が僕の不安を煽った。それにこの文面からは女と兄君はずいぶんと親しい仲であることがうかがわれた。

 何よりこのメールの趣旨が、女が女神行為をこれから実行しその様子を兄君に見てもらいたがっていることにあることは明らかだった。

 ・・・・・・女神行為? あいつが何でそんなことを。僕と別れていた僅か二年余りの間にいったい彼女に何が起きたのだろう。そして女と兄君はやはり付き合っているのだろか。
以下略



1002Res/882.22 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice