過去ログ - 少女「ずっと、愛してる」
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244:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/11(土) 19:23:04.62 ID:87ru5DuQ0
生肉を焦がす青臭い、真っ黒な煙が彼の目から噴出している。ボダボダと垂れ流されているのは、顔面の肉が溶けて油となり、そして火がついて燃え尽きていく過程で出来た結露だった。
たっぷり十数秒は棒を押し付けると、それに張り付いた皮と共に、ルケンはポイ、と脇に凶器を放り出した。
白目を向いて痙攣しているゼマルディの体が弛緩し、鎖に支えられる形でダラリと垂れ下がる。ひょっとしたらショックで死んだのかもしれない。それ以前に、その時のゼマルディは、自分の魂が体に入っているのか、それとも三途の川の出口にいるのかさえも分からなかった。

痛みと熱さ、そんなものではない。

体中の沸騰だ。

腕や足の血管がパンパンに膨れ上がり、今にも破裂しそうに鼓動をしている。血液が流れるたびに体中に電撃のような痛みが走る。顔面なんて既に感覚がなかった。

数十秒そのまま放置され、焼かれたゼマルディの顔面から白い煙が収まっていく。


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