289:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/12(日) 20:16:50.38 ID:z5UY+Nzb0
認めてしまってはいけなかった。
それを現実だと認識してはいけなかった。
しかしカランは。
耳をその両手で強く塞ぎ。
実に十数秒も沈黙した後、喉が裂けるのもお構いなしに金切り声の絶叫を発した。
ルケンはそれを聞いた途端、満足そうに、そして面白そうに目を開いて、そして喉を震わせた。馬鹿にするようにパン、パン、と手を叩いて笑い出した少年の前で、座り込んだカランは途切れることなく断末魔のような声を上げ続けていた。
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