316:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/13(月) 20:27:01.71 ID:3SORN3Q00
「なあ俺の心臓を使ってくれよ。ちょっとくらいならいいんじゃ……」
食いつくように身を乗り出した彼を見て、困ったようにドクは息をついた。そして空になったコップを上げて、ウェイトレスに追加注文の意思を伝える。
「話ィ聞いてくれ!」
思わず大声を上げたゼマルディの言葉……それよりむしろ、その異常な発音の言語に驚いたのか、周囲の視線が一斉に彼らの方を向いた。
それに気づいて、慌てて彼はフードをまた被りなおし、沈むようにソファーに腰を下ろした。
「友人としてオススメはしないけどなぁ。第一、キミの心臓はそういうモノに使えるわけじゃあないだろう」
「……だって薬がきかねーんだ。だったら少しでも効果がありそうなもんを……」
「流石に心臓を取ったら、キミにも後遺症が残るし。それに何度も言うけど、効いていないんじゃない。症状を抑えてるんだよ」
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