315:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/13(月) 20:26:20.61 ID:3SORN3Q00
「それなんだが……」
そこでゼマルディが言いにくそうに口を挟んだ。
「ん?」
「もう薬はいいよ。何だか段々酷くなってるような気がする。今日なんて俺の名前を忘れてやがった」
「マルディの名前を? でも、すぐ思い出したんだろ?」
「思い出したというよかぁ記憶を補填してるっつーか……あいつ、相当無理してる。自分でも分かってるみてーだ。人の顔とか、ものの形とか、そういうものをすぐ忘れていっちまう。はっきりしてる時ははっきりしてるが、このところ段々それも少なくなってる」
「気持ちは分かるけど、止めたらすぐ症状は進行するよ。抑えられてるといってもいい」
979Res/589.08 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。