326:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/13(月) 20:37:40.31 ID:3SORN3Q00
「君は確かに命の恩人だし、俺の友達だよ。だがそれとこれとは話は別だ。今回ここに移転したのには相当気を使ったんだ。でも間違いなくそいつは、俺達を追ってきてる。ネットの情報かとも思ったけど、その線は全部潰したから、結論として言えるのは君らに何か特別な繋がりがないかってことだけなんだ」
「……」
「いわゆる、魔法のようなものでね」
答えようとしないゼマルディを一瞥し、ドクは困ったように頭をぼりぼりと掻いた。肝心の大男は、マントのポケットに手を突っ込んだまま床を凝視していた。酒を飲んだせいか顔が赤い。しかし、それを抜きにしても彼の顔は相当に憔悴していた。頬などはこけて青白くなってしまっている。ただでさえケロイドが広がっているのに、益々人間離れした顔になってしまっていた。髪は右側はほぼコケのようにまばらに生えているだけで、やはりマスクで隠されている。もう片方は樹脂のオイルで固められている。
979Res/589.08 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。