39:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/08(水) 16:40:01.75 ID:A45p+aH70
義足を引きずりながら、舗装された合成アスファルトの通りを大魔法使いが歩く。
道を行く人間達は、彼女が愛寡であるとは気づかないらしい。それどころか、各自忙しそうにせかせかと歩き回っているのが常だった。
そして、歩き回っている者達。
市でテントを開いて行商を行っている者達。
四階層の人間達。
その首筋には、皆一様に薄青色の魔法使いの核が埋め込まれていた。
一人も漏れず。
――つまり、四階層と五階層に暮らしている人間達は皆『魔法使い』なのだ。
一人も、例外はいない。
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