過去ログ - 少女「ずっと、愛してる」
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403:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/16(木) 20:14:54.76 ID:Z6fjuYRs0
理由も経緯も、それを考えるより先に、ルケンは本能的に逃走を選んでいた。痛みなんて感じている暇はなかった。砕けた左肩を気にかけるまでもなく、力が入らない足に無理矢理に意識を集中し、その場を飛びのこうとする。
しかしそこで、彼はまた……今度は背後から首を掴まれた。ハッとした時は、既にキリのような爪が喉の皮を破り、肉に食い込み。そして圧倒的な力で振り回されていた。
最初はもう一人奴の仲間がいるのかと思った。しかし背後に人影はない。加えて、目の前の大男には全く動きがなかった。
否。
怪物の左腕……そこが、半ばからなくなっていた。腕の断面が水面のようにゆらゆらと動いている。まるで切断されたかのように切れているのだ。
振り回されているまま、ルケンの横目に。
空中に浮かんでいる、二の腕から切れているゼマルディの左腕が写る。


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