488:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/18(土) 19:06:43.87 ID:rIc6JsyG0
燐は息をついてギアをチェンジさせると、里の方を向いた。
「私達が、前のドームを出てから二ヶ月くらい経ちますわ。本当にその地図、合ってるんですの?」
「高額で落札したものです。信憑性は高いと思われます」
「何が信憑性だ。だから俺はデータの落札にしておけと言ったんだ」
その時、彼女達の後ろに泊められていた、人二人くらい乗れそうなほど大きく、黒いエアバイクのハザードランプが点灯し、ややはスキーな少年の声がした。
バイクのスピーカーが振動し、彼――ピノマシンロボットのガゼルバデッツァーが言葉を続ける。
「この際だから言うよ。里、あんたの勘は当てにならない。土地感もだ。衛星をハックして分かったけど、さっきから同じ場所をぐるぐる回ってる。このトレーラーのエンジンをピノ融合炉に改造して、いくら燃料切れがないからって、無駄すぎるよ」
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