573:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 17:42:34.83 ID:WO2eriwB0
パン、パンッ!
と連続してモノが破裂する音が響いた。
今までアルビノの猫とネズミがいた場所に、微かな肉片と、焦げた臭いそして粉末状になった血液が散る。
574:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 17:45:09.66 ID:WO2eriwB0
『呼び出してやったのよ……ここの主が、ごたい大事そうに抱えていた爆弾をね……』
虹は笑った。
『面白いと思わない……?』
575:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 17:50:54.22 ID:WO2eriwB0
人間……のように見えた。
着地姿勢をとっているそれは、体中にがんじがらめに鎖が巻かれていた。
顔面の半分を、半ば解けたピエロのようなマスクが覆っている。
576:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 17:51:28.01 ID:WO2eriwB0
『何だあれ……敵か? さっきの動物達は……』
『アレが殺してくれたわ。多分、アレの魔法で』
『あれ……?』
577:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 17:52:33.50 ID:WO2eriwB0
彼女の体の傷は、もうふさがっていた。
ガゼルは虹の肩から離れ、バイクの形に変質すると言った。
『ルア? 魔法兵器? そんな語句は俺の中に登録されてない』
578:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 17:53:27.65 ID:WO2eriwB0
『何かしらの魔法兵器が封印されてることは、オドスの感知で分かってた。
更紗の魔法は、そこに移動するまでの囮よ』
『大魔法を囮に使ったのか……』
579:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 17:54:09.85 ID:WO2eriwB0
『うわ……』
思わずガゼルが呟く。
顔面の半分は、何か強力な熱で焼かれたのか、破裂してぐちゃぐちゃになり、ケロイド状に固まっていた。
580:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 17:55:18.65 ID:WO2eriwB0
*
「…………」
大柄の男は、そこに立ち尽くしていた。
581:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 17:56:18.68 ID:WO2eriwB0
それが、こうも簡単にやられるとは。
魔法の気配を感じた。
現に、このドームの下層部分が大きく抉られ、消滅している。
582:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 17:56:51.91 ID:WO2eriwB0
「ドウいうことダ……?」
呟く。
そんな魔法使い、聞いたことがない。
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