612:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 18:38:57.49 ID:WO2eriwB0
「……俺達に協力してくれ」
「協力?」
マルディは、荒く息を吐きながらそれに答えた。
613:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 18:39:43.87 ID:WO2eriwB0
「……どこまで知ってる?」
押し殺した声でそう問いかけられ、ガゼルは、ライトを数回点滅させた。
「何も知らない。だから、教えて欲しいところなんだ」
614:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 18:40:15.01 ID:WO2eriwB0
カラン。
妻の顔。
血にまみれて、ドロドロになったその顔。
615:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 18:40:54.21 ID:WO2eriwB0
「おい、どうした!」
突然歯を噛み締めて地面に崩れ落ちたマルディに、ガゼルが声をかける。
一秒経ち。
616:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 18:41:25.59 ID:WO2eriwB0
いや、違う。
幻覚だ。
だってカランが、死ぬ理由がない。
617:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 18:41:56.67 ID:WO2eriwB0
「協力……具体的に、何すればいい?」
バイクに問いかけると、彼はライトを数回点滅させ、そして答えた。
「俺達が狙っている魔法使いを、殺す手伝いをして欲しい」
618:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 18:42:44.06 ID:WO2eriwB0
「分かった。協力する。とりあえず俺に体をくれ。どうすればいい?」
「そのまま動かないで」
ガゼルはそう言って、後部座席から白い煙……ピノ粒子を噴出させた。
619:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 18:43:34.99 ID:WO2eriwB0
「そのようなものだと思ってくれていいよ」
ゼマルディは、用意されていたコートを羽織り、機械の腕、
そして足の具合を確かめるように、トン、トン、とその場を飛び跳ねた。
620:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[sage]
2012/02/20(月) 18:45:48.37 ID:SSlalQ2zo
リアルタイムktkr
支援
621:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 18:46:05.22 ID:WO2eriwB0
お疲れ様です。次回に続かせていただきます。
ご意見ご要望などありましたら、お気軽に書き込みをくださいね。
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