648:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/21(火) 17:07:15.83 ID:mkVHEDB80
いや、自分の体だけは何かに照らされているかのようにハッキリと見える。
不思議な感覚だった。
そこで彼女は、背後に人間の気配を感じ、慌てて振り返った。
今までそこにいたことさえも分からなかったのに、
すぐ近くにその男性は座っていた。
大きなデスクと椅子に腰を下ろし、コンピューターを指で操作している。
それから伸びた先のコードには、残骸となった里の体が接続されていた。
「里!」
急ぎ声を上げて立ち上がろうとして、失敗する。
頭を抑えた燐を一瞥し、上半身裸の男は言った。
ノイズ交じりの、奇妙な声だった。
「あまリ大声ヲ出さないホウがいい。俺の名は功刀。アンタの名前は?」
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