650:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/21(火) 17:08:39.53 ID:mkVHEDB80
今まで何もなかった空間に、不意に厚手のソファーが浮かび上がった。
その脇には冷蔵庫、そして湯気を立てているコーヒーのバリスタが見える。
どこかの家庭内の一室であるかのような、そんなアットホームな感覚がしだす。
コートを引き寄せ、よろめいて立ち上がり、
燐はソファーまで這うようにして歩くと腰を下ろした。
そして身を乗り出して里のことを覗き込む。
「里……」
「触ルナ」
断固とした声に制止され、燐は手を止めた。
功刀はポン、とキーボードを叩いて、
カリカリと音を立て始めたコンピューターから目を離した。
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