681:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/23(木) 19:24:22.65 ID:oI7jiOK60
功刀さんの性癖については、後ほど詳しく書いていきます。
もはや様式美ですね。
他にも何かありましたら、ご遠慮なさらず仰ってください。
勉強になります。有り難いことです。
682:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/23(木) 19:30:06.42 ID:oI7jiOK60
18 真実
このまま消えてなくなることが望みだった。
溶けて消えてなくなり、無になり。
そして何の禍根も残さず、この世から消えてなくなってしまうことが、夢だった。
683:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/23(木) 19:30:36.98 ID:oI7jiOK60
たとえ消えてなくなってしまったとしても、
誰も同情なんてしてくれない。
あるのは嘲笑。
哄笑。
684:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/23(木) 19:31:09.16 ID:oI7jiOK60
だから。
そう、思い続けて生きていた。
その思いは今も変わらない。
685:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/23(木) 19:31:53.19 ID:oI7jiOK60
*
「それじゃ……だから虹さんは、あなた達のことを恨んでいるのですか?」
燐がわななきながらかすかな声で呟く。
686:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/23(木) 19:32:36.80 ID:oI7jiOK60
「そんな……どうしてそんな酷いことが言えるんですの?」
燐に食って掛かられ、しかし功刀は表情を変えずにまたコーヒーをすすった。
「人核分裂ヲ起こシテなお、
687:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/23(木) 19:33:22.10 ID:oI7jiOK60
「そのママの意味ダ。俺は昔BMZ核ノ暴走により、
精神分裂ヲを起こした。
兄弟ガ、俺の無事な方ノ意識をサーバーにアップロードして、
BMZ核をアンドロイドボディに移植した。それが、今の俺ダ」
688:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/23(木) 19:34:00.60 ID:oI7jiOK60
「…………」
「だから俺は、崩れた人格ヲ切り離しテ、
マリオネットロイドと同じ存在ニナッタ。
俺の本質ハ、ニンゲンではなく、データだ」
689:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/23(木) 19:34:32.57 ID:oI7jiOK60
「どこに行きますの?」
問いかけられ、彼はコーヒーカップをテーブルの上においてから言った。
「敵を倒しに行ク」
690:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/23(木) 19:35:34.74 ID:oI7jiOK60
*
やはり、時が離れていた。
自分が記憶している時間よりも、三年は経っている。
691:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/23(木) 19:36:54.65 ID:oI7jiOK60
いぶかしげに、少し離れた場所で
バイクに寄りかかって座っている虹を見て、
リーダー格の男がマルディに言った。
「で……マルディとやら。あの子とお前は、
979Res/589.08 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。