過去ログ - 少女「ずっと、愛してる」
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691:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/23(木) 19:36:54.65 ID:oI7jiOK60
いぶかしげに、少し離れた場所で
バイクに寄りかかって座っている虹を見て、
リーダー格の男がマルディに言った。

「で……マルディとやら。あの子とお前は、
以下略



692:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/23(木) 19:37:42.05 ID:oI7jiOK60
余計なことは言わない方がいい。

無駄な争いをすることを、マルディは好まなかった。

それより現状をちゃんと認識して、
以下略



693:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/23(木) 19:38:32.41 ID:oI7jiOK60
「しかし……一概に信じられねぇな。
魔法使いが魔法使いと争いを起こしてるなんて、聞いたことがねぇ」

「本当のことだ。俺達は、このドームにいるハイエイトを殺すために旅をしてる」

以下略



694:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/23(木) 19:39:25.08 ID:oI7jiOK60
彼女は立ち上がると、銀に掴みかからんばかりの勢いで口を開いた。

当然、声は出てこない。
ガゼルが彼女の言葉を代弁する。

以下略



695:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/23(木) 19:40:08.41 ID:oI7jiOK60
歯噛みして、虹はガゼルを睨むと途端、
ものすごい勢いで、喘息の発作のように咳をし始めた。

『こんな時に……』

以下略



696:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/23(木) 19:40:44.48 ID:oI7jiOK60
しばらくして、マルディの手の中で
虹がぐったりと体を弛緩させる。

眠りに入ったようだ。

以下略



697:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/23(木) 19:41:46.34 ID:oI7jiOK60


「さて……どういうことなのか、詳しく説明してもらいたいな」

銀がそう言って、長テーブルの椅子に腰を下ろす。
以下略



698:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/23(木) 19:42:44.20 ID:oI7jiOK60
女や子供は、人間牧場や食料として加工されてしまい、いない。

しかし、どうも彼らはそれを知らないらしかった。

ガゼルは言いよどみ、言葉を飲み込んでから言った。
以下略



699:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/23(木) 19:43:36.44 ID:oI7jiOK60
「愛寡を直に見たことがあるのか?」

ガゼルに問いかけられ、銀は首を振った。

「いや……だが、存在は知ってる。
以下略



700:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/23(木) 19:44:08.14 ID:oI7jiOK60
もしガゼルに顔があれば、怒りで真っ赤になっていただろう。

しかし彼はその感情を押し殺し、続けた。

「……そうなのか。それは知らなかった」
以下略



701:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/23(木) 19:44:53.74 ID:oI7jiOK60
スープをすすり、彼は回りを見回した。

ドクの姿はない。

もしかしたらこの中にいるかもしれないと
以下略



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