788:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/25(土) 22:03:58.61 ID:bDf9OSPn0
その、今わの際だった。
「お……姉…………チャン…………」
声が、聞こえた気がした。
789:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/25(土) 22:04:37.04 ID:bDf9OSPn0
断末魔。
聞こえる。
あの子達の声が。
――嘘だ…………。
790:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/25(土) 22:05:14.40 ID:bDf9OSPn0
彼女の体の細胞、一つ一つが振動する。
次の瞬間、彼女は体から火を噴き出しながら、
頭上のガラス張りの部屋を睨みつけていた。
791:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/25(土) 22:05:44.03 ID:bDf9OSPn0
ガラス張りの部屋に立っていた人間が、
きびすを返して奥に引っ込むのが見える。
そして、彼女達を囲むように、
シェルターが競りあがってきて、周囲を閉ざした。
792:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/25(土) 22:06:19.15 ID:bDf9OSPn0
「落ち着け。俺は、お前の味方だ」
耳元でいきなり声をかけられ、ハッとする。
振り返った目に、手にサバイバルナイフを握った、
793:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/25(土) 22:07:01.67 ID:bDf9OSPn0
*
両腕と両足が斬り飛ばされた男の、
首を掴んで青年は立っていた。
794:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/25(土) 22:10:35.88 ID:bDf9OSPn0
「聞きたいことがある」
彼は首を絞めている研究員
……少女にBMZを移植したリーダー格の男に、
鉄のような声で言った。
795:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/25(土) 22:12:16.74 ID:bDf9OSPn0
「エリクシアのゴミ蟲が」
はき捨てて、死体を蹴り飛ばす。
少女は周囲を見回して、
796:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/25(土) 22:13:13.94 ID:bDf9OSPn0
「喋れないのか?」
頷く。
「……俺が来たからには大丈夫だ。行くぞ」
797:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/25(土) 22:14:12.78 ID:bDf9OSPn0
*
「へぇ……」
まじまじと間近で見つめられ、
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