841:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/26(日) 22:31:47.03 ID:pOQ9sNVj0
それをしばらくの間見つめて、功刀は彼女に手を差し出した。
「何ガアッテも、俺カラ手を離すナ。分かったナ?」
「分かりましたわ。子供扱いしないで欲しいですの」
「…………」
無言を返し、功刀は燐の手を掴んだ。
そして、ゆっくりと影の空間の中から、浮き上がっていく。
数秒後、燐と功刀は、トプリと音を立てて、
影の中から、路地裏にせり出していた。
一瞬、ゆっくりとビデオテープを再生しているかのように、
周囲の景色が歪んだ。
それが錯覚だと気付き、
目をしばたたかせるより先に功刀が足を踏み出す。
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