855:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/26(日) 22:40:15.96 ID:pOQ9sNVj0
青年は、スナイパーライフルのようなものを持っていた。
その底部は、何かチューブのようなもので、
青年が背負っている巨大なタンクに接続されている。
波のようにさざめきたって走ってきた影を見て、
彼はライフルの銃口を影に向けた。
そこからドパァッ! と奇妙な音を立てて黒い光が放出される。
そこに当たった影は、白い光になって空中に散った。
飛び退った青年の姿が消えた。
まるで蜃気楼のように、残像を残して、その場からいなくなる。
「随分なご挨拶だね、功刀」
背後から声をかけられ、功刀は燐を抱いたまま、
弾かれたように振り返った。
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