889:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/29(日) 22:31:58.36 ID:ur+gV4mt0
功刀の声に急かされ、
燐は飛び出しそうな鼓動を
無理やり押さえつけ、唾を飲み込んだ。
「……分かりましたわ。
890:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/29(日) 22:32:39.11 ID:ur+gV4mt0
*
両腕が吹き飛んだマルディが、
地面を滑りながら着地する。
891:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/29(日) 22:33:11.72 ID:ur+gV4mt0
変身の有効時間が経過してしまったのだ。
しかしマルディは、両腕がない状態で、
体を固めた。
892:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/29(日) 22:33:52.84 ID:ur+gV4mt0
また力を集中しようとして、
しかし体に力が入らずに膝をつく。
そこで、数百メートル離れたガレキの中から、
それを押しのけて白いトカゲ人間が立ち上がった。
893:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/29(日) 22:34:36.52 ID:ur+gV4mt0
それを避けようとして失敗し、
マルディはゆっくりと近づいてくる
反物質の塊を目で見た。
死ぬ。
894:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/29(日) 22:35:11.32 ID:ur+gV4mt0
『くそ、こいつこんなところで燃料切れか……
虹、もう一回変身させることはできないのか?』
『無理。死ぬよこいつ』
895:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/29(日) 22:35:56.04 ID:ur+gV4mt0
『近づけないぞ……!』
『…………』
虹が歯噛みする。
896:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/29(日) 22:36:35.87 ID:ur+gV4mt0
ドームの地面が爆発したように
炸裂して二つに割れる。
トカゲ人間は避けられたことを察知したのか、
空中で虹達をとらえると、
897:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/29(日) 22:37:17.88 ID:ur+gV4mt0
それに煽られた形で、
白いトカゲ人間とエアバイクの距離が開く。
しかしそれでも、相手は腕を伸ばしてきて……。
898:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/29(日) 22:37:52.42 ID:ur+gV4mt0
そして空中をもつれ合って落下していく。
「答えろ! カランはどこだ!」
風を切りながらマルディが怒鳴る。
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