936:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/04(金) 22:49:25.08 ID:NNs5Kzip0
「…………悪かった。その点に関しては俺の落ち度だ」
「謝るのが遅いよ。もう兄さんなんて知らない。
勝手にすればいい……」
頭を抑えて、涙は立ち上がった。
「好きにすれば?
二百年前と同じことを繰り返せばいい」
「ねねさま……」
「ごめん更紗。あんたの相手してるような気分じゃない」
追いすがるような声を出した更紗に首を振って、
涙は自分のベッドの方に歩いていってしまった。
涙は肩を落として硲が寝ているベッドの方に
歩いてくると、勢いよく扉を閉めた。
慌てて顔を伏せた硲を見て、
涙はムスッとした表情のまま言った。
「あ……起こしちゃった? ごめん」
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