過去ログ - ほむら「この話に最初からハッピーエンドなんて、ない」
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63:以下、VIPPERに代わりましてGUNMARがお送りします[sage]
2012/03/23(金) 13:28:28.44 ID:lmrS1UBv0
PCが逝ってしまいそうです。
次の分は概ね書き終えているのですが、接続が困難です。
新しい顔を焼かないと力が出ない……


64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/03/24(土) 16:38:05.48 ID:Lwhk5oNh0
GUNMARマン! 新しい顔よ! (ノ・∀・)ノ===●


65:以下、VIPPERに代わりましてGUNMARマンがお送りします[saga]
2012/03/25(日) 15:05:01.30 ID:rdb8npsf0
投下開始。
魔法少女まどか☆マギカポータブルが発売しましたが、このスレッドはゲームとは何ら関係なく平常運転であります。


66:以下、VIPPERに代わりましてGUNMARマンがお送りします[saga]
2012/03/25(日) 15:06:10.15 ID:rdb8npsf0
魔女に魅入られた都市――魔都。
見滝原には珍しく、人知れず街に巣食う怪異が鳴りを潜め人々が穏やかな夢の世界に居る、そんな一夜も過ぎ去っていく。
夜の闇に取って代わるのは、東の空から顔を現す暁光。

いと眩しき暁を姓に冠しながら、その眼に昏い光を宿した少女は、
以下略



67:以下、VIPPERに代わりましてGUNMARマンがお送りします[saga]
2012/03/25(日) 15:14:56.30 ID:rdb8npsf0
「いただきます」

ちょこんと手を合わせ、一応食事前の挨拶をする。
食卓に並んだ献立は、焼き色に溶けた植物脂が塗られ黄金色に輝くトースト、
黄身の表皮がほんのりピンク色の半熟目玉焼き、ジャガイモ畑に橙と緑の彩りポテトサラダ。
以下略



68:以下、VIPPERに代わりましてGUNMARマンがお送りします[saga]
2012/03/25(日) 15:16:12.37 ID:rdb8npsf0
室内は、いつも通り静まり返っている。
この木造建てのみすぼらしい部屋に、テレビやラジオといった文明の利器は殆ど置かれていない。
況してやCDやDVD、音楽再生専用プレイヤーなど娯楽性の高い物ともなれば尚更だ。
あるとすれば、今まさに窓の外から聞こえてくる、登校中と思しき近所の子供達の声が、ほむらの朝餉に花を添えるBGMだ。
或いは、窓から身を乗り出せば斜向かいにある、落葉樹の枝に留まった小鳥の囀りか。
以下略



69:以下、VIPPERに代わりましてGUNMARマンがお送りします[saga]
2012/03/25(日) 15:17:04.89 ID:rdb8npsf0
午前10時。昼にはまだ早いが、本当に呼吸と瞬き以外の何もしないというのは、流石に無理がある。
雑誌も読み飽きたほむらは予定を前倒しにして、昼食の下拵えでもしておこうか、と考え――米を買いに行こうと決めた。
先日の買い出しでは、食料品も数日分の量と種類を買い込んだが、精米は何しろ重量がある。
自宅とショッピングモールとの距離を考えると、筋トレとでも思わなければ米袋を担ぐ気になれない上に、
ほむら自身にもビルドアップの趣味は一片たりとも無かったので、常から米とペットボトルは近所で買い入れていた。
以下略



70:以下、VIPPERに代わりましてGUNMARマンがお送りします[saga]
2012/03/25(日) 15:22:43.49 ID:rdb8npsf0
昼食をよく味わって摂り、居間の隅々まで手入れが行き届いた頃には、壁掛け時計の時針は4を指していた。
広いとは言えないこの部屋も、見落とし無く綺麗に片付けようとすると存外時間を要するものだったが、
天井の埃を叩きで落とし、床と宙を舞う塵を掃除機で吸い込み、蛍光灯、時計、机、PC、本棚、卓袱台、
窓枠に至るまで雑巾で水拭きし、壁一面をピカピカに磨き上げる作業は思いの外、苦にはならなかった。

以下略



71:以下、VIPPERに代わりましてGUNMARマンがお送りします[saga]
2012/03/25(日) 15:23:33.88 ID:rdb8npsf0
グリーフシード。魔女の卵。魔法少女が生き延びる為に、元同胞に呪いを押し付ける種。
真っ黒な珠に、太い針を通したかの様な形状をした、人々の血と涙を吸って育つ苗床。
ほむらはそんな、嘗ての魔法少女の悲喜交々が詰まった球体を、親指と人差し指で摘み上げる。

「このグリーフシード、私が使ってもいいかしら」
以下略



72:以下、VIPPERに代わりましてGUNMARマンがお送りします[saga]
2012/03/25(日) 15:24:14.90 ID:rdb8npsf0
近年、急激に開発が進んだ市の一角、通称見滝原ニュータウン。
周囲の高層ビル群に背丈では一歩及ばないものの、それでも天まで届けと聳え立ち威容を誇る佇まいの内、全体の僅か百二十分の一が少女の箱庭だ。
マミは持っていたルームキーで扉のロックを解錠し、招待した客人へと向き直る。

「遠慮しないで、楽にして頂戴ね。ろくにおもてなしの準備もないんだけど……」
以下略



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