過去ログ - 鑢七実「ここは………どこかしら?」布束砥信「学園都市よ」
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790:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/02/04(月) 01:22:24.29 ID:ouorT+Ut0

七実は病弱な人間だ。それが唯一無二の弱点……。だが、それを補う能力は見稽古の効果で無数、いや、学園都市の超能力を幾つか習得しているから無限大にある。

兎に角、ただ単純に時間を稼いで体力がなくなるのを待つのは無駄。

ならば、自分の体力が尽きる前に勝負を付けさせるのが鉄則。

空中では身動きは取れない七実に速攻を仕掛けた。


だが―――


「なる程、確かに私は空を飛ぶ事は出来ません。その発想は認めましょう。ですが、その判断は失策でしたよ、絹旗さん」


足場は、あった。いや、正確には手場……なのだが。

七実は地面に足を付けていない。空を飛んでいる……訳ではない。

突きだされた絹旗の拳を掴んだまま、片手懸垂をやっている風に浮かんでいた。


「………あ」

「終わりです…」


そのまま七実は地面に着地し、そのまま“投げ技で勝負を決めようとした”。


「………………ッ!!」

「一撃で終わらせましょう。―――虚刀流『菫』」


それは、虚刀流でも珍しい『投げ技』だった。




―――――ここだッ!!




だが、絹旗の『奇策』は潰えた訳ではない。


(確かに、鑢七実と言う人間は超天才です。きっとこの世全ての才能を、神様って人から与えられた超天才の中でも最上の部類に入る最強の化物でしょう)


恐らく、いや、絶対に学園都市の超能力者七人が束でかかってきても勝てない。一方通行も、垣根帝督も、御坂美琴も、だれも勝てない。

絹旗らには知らない世界だが、それは魔術サイドも同じことだ。

オリアナ=トムソンも、ステイル=マグヌスも、シェリー=クロムウェルも、百万の魔術師が隊伍を組んでやってきても然り。

神の子に近い体質を持つ世界で20人しかいない聖人でも、勝てないと思う。神裂火織でも、シルビアでも、ウィリアム=オルウェルでも、決して勝てない。それほどまでの素質だ。

どんな超能力・魔術を持って襲ってこようが即座にその努力の結晶のそれを習得され、自分の所有物とされ、過大な暴力となって帰ってくるだろう。

その弱点は先程も言った通り、唯一無二の弱点である『病弱』は克服されているだろうし、それに何十何百の才能がそれの穴を埋めているだろう。




―――だが、逆にその無数の能力が弱点の穴を広げてしまった…と言うシナリオは考えられないだろうか。




例えば、凍空一族の怪力は確かに剛腕で、拳一振りで岩をも木端微塵に出来るだろう。だが、その剛力の所為で“その拳の骨や筋肉に過大なダメージを負う筈だではなかろうか”。

七実は病弱だ。ただ人より学習能力が異常なだけの、病弱な人間だ。スタミナ面の補強はしていても、それだけで“骨や内臓までは強化されまい”。


また、『凍空一族の怪力』と『忍法足軽』は対極的な存在であると考え、どちらも言わば常時開放型の技術であると仮定する。




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