過去ログ - 鑢七実「ここは………どこかしら?」布束砥信「学園都市よ」
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832:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/02/15(金) 18:49:11.97 ID:WQVl3/1X0
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結局、自分の刀である七花の応援をしようか、それとも指揮官として絹旗の容体を見ようか、とがめは迷った末、後者を選んだ。

案内された集中医療室には既にフレンダと滝壺がいて、酸素マスクをしている絹旗に…もう死んでいるとしか思えない絹旗に泣いてすがっていた。
以下略



833:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/02/15(金) 18:50:18.09 ID:WQVl3/1X0


「…………ぁ……せ、………い……だ」


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834:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/02/15(金) 18:52:06.98 ID:WQVl3/1X0
それなりに格闘術を齧っているフレンダは、華奢ながらもそれなりの筋力を持っていた。とがめの体を押し潰すほど力は無いが、息を止める程の力はある。

とがめは苦しそうな顔をする。だが抵抗はしない。この苦しみなど、絹旗のそれと比べる事すらできない。

その態度が癪に障ったのか、フレンダは震える声で怒鳴りつける。
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835:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/02/15(金) 18:53:32.32 ID:WQVl3/1X0
とがめはそう呟く。自分の心に巣食っていたものは、なんと恐ろしい怪物だったのか。

その時、バキッと、とがめの顔に衝撃が走る。


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836:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/02/15(金) 18:54:40.11 ID:WQVl3/1X0
良いだろう。死んでやる。元より死んだ身。死ぬのは怖くない。地獄の旅路なども怖くない。この世の地獄に勝る程の地獄は無いから、平然とあの世に行ける。


「とがめ、そんなことしたらしちかさんが…」

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837:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/02/15(金) 18:55:58.61 ID:WQVl3/1X0
こんな展開を予期していたかのようなタイミングで登場してくる人物を、このふざけた、気の抜ける口調をする女を、一人だけ知っていたから。

そして、たったこれだけの情報で何もかもが一瞬でわかってしまった。


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838:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/02/15(金) 18:59:26.28 ID:WQVl3/1X0
「これなら、姉弟水入らずの会話を聞かれる心配も無いわね」

「…………」


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839:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/02/15(金) 19:00:18.70 ID:WQVl3/1X0
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840:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/02/15(金) 19:01:45.55 ID:WQVl3/1X0
寝言ではなく、夢遊病患者ではないかと疑うほどの愚行だった。否定姫がやった事は、とがめと七花を含め、明らかにアイテム一同を逆撫でにする行為。

それをやった相手の陣地に堂々と丸腰でやってくるのは、爆弾テロをやったテロリストが武装警察にパンツ一丁で突っ込むようなものだ。すぐに射殺されるか、捕えられて拷問されるか、未来は目に見えている。

しかしそれは不気味だった。震えが臆病風に吹かれる。
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841:訂正:フレンダは自分がより弱い人間であるが故[sage saga]
2013/02/15(金) 19:04:53.22 ID:WQVl3/1X0



この目の前にいる女が、途轍もなく恐ろしい怪物に見えてしまった。それには根拠はない。今までの経験と勘だけの、幻想だった。だが、それはどんな正確なデータよりも真実味が会った。

以下略



842:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/02/15(金) 19:07:17.74 ID:WQVl3/1X0
「それで目的は、私が罪悪感を感じて、そのちびっ子の様子を見に来てやった……。と、言ったら?」

「嘘つけ。貴様がそんな丸まった性根をしておらんことは一番この私が知っておる」

「そう。私はそんな人情と仁義に溢れる性格をしていないし、あんたが不満げな顔をして返してくることは、私は知っているわ。―――私の目的は、取引よ。そして、絹旗最愛をここまでぼろ雑巾にしたのは、その取引の為だけ。単純でしょう?」
以下略



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