過去ログ - とある未来の通行止め その3
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251:ブラジャーの人[saga]
2012/04/14(土) 03:30:26.80 ID:HQn0c3FJ0

「だ、れ?ってミサカはミサカは、あ」

名を呼ばれて振り返ると、そこには長い金髪の男が立っていた。手を伸ばせば届くほど近く、優しい視線に釘付けとなる。
しかし自分が裸なことに気づき、慌ててしゃがんだ。
以下略



252:ブラジャーの人[saga]
2012/04/14(土) 03:33:05.66 ID:HQn0c3FJ0

「もう大丈夫だからね。泣かないで」
「え、見てたの……?」
「君の息子さんに呼ばれたんだよ。お母さんを助けてくれ、ってさ」
「うそぉ!?ってミサカはミサカはお腹の赤ちゃんが喋れるわけないと疑ってみるけど、天使さんが嘘言うとも思えないし……」
以下略



253:ブラジャーの人[saga]
2012/04/14(土) 03:34:37.10 ID:HQn0c3FJ0

だいぶ長いこと入浴してしまったと思っていたが、実際には半時間ちょっとしか経っていなかった。
打ち止めをはゲームをして待っていたフィガロと再び手を繋ぎ、ぼんやり歩いていたら宿泊する部屋の前まで戻って来ていた。

「お姉ちゃんがなんだか疲れてるみたいだから、今日はもうおしまい。お部屋でお休みしてなよ」
以下略



254:ブラジャーの人[saga]
2012/04/14(土) 03:36:51.65 ID:HQn0c3FJ0

マリネラに来て五日目。
今までになく遅い帰りとなった。夕食の時間も過ぎそうだったため、
一方通行は軽く食べられるものを、パタリロと共に鉱山の食堂で済ましてきた。

以下略



255:ブラジャーの人[saga]
2012/04/14(土) 03:38:31.96 ID:HQn0c3FJ0

(………打ち止め……)

ベッドサイドの照明を点け、安らかな顔の彼女を覗き込む。この国に来た初日は寝たふりしていたが、今日は本当に寝ているらしい。
大人しくしてくれるのは好ましいが、寝過ぎじゃないかとも思う。
以下略



256:ブラジャーの人[saga]
2012/04/14(土) 03:39:18.02 ID:HQn0c3FJ0

『おや失礼、恥ずかしい?』

『わぁ!? 羽!?ってミサカはミサカはタオルかガウンだと勘違いしてたりっ』

以下略



257:ブラジャーの人[saga]
2012/04/14(土) 03:40:34.52 ID:HQn0c3FJ0

「………………」

嫉妬。困惑。憎悪。

以下略



258:ブラジャーの人[saga]
2012/04/14(土) 03:42:34.82 ID:HQn0c3FJ0

杖使いなのに、まるで競歩のように早い。声をかけづらいので、打ち止めは時々小走りで十メートル後をついていく。
一方通行が、何か勘違いか誤解をして怒っているのは分かるが、さっぱり見当がつかない。

(これは嵐の予感がするぞ、ってミサカはミサカは代理演算没収も辞さない覚悟で監視を続けてみる)
以下略



259:ブラジャーの人[saga]
2012/04/14(土) 03:44:35.42 ID:HQn0c3FJ0

ドン!

ドアを蹴り開けて、一方通行はフィガロ達が宿泊している部屋に一歩を踏み入れた。
突然の乱暴な来客に、マライヒとバンコランが目を丸くする。
以下略



260:ブラジャーの人[saga]
2012/04/14(土) 03:47:50.68 ID:HQn0c3FJ0

続いて一方通行が訪れたのは、パタリロの執務室だった。

「お、どうしたんですか。なんか機嫌悪そう」
「フィガロはどこだ」
以下略



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