過去ログ - とある未来の通行止め その3
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391:ブラジャーの人[saga]
2012/05/16(水) 00:17:54.79 ID:n9+P7/rf0

とある個室サロンで、土御門元春、海原光貴、結標淡希は会話もなく過ごしていた。

土御門は長椅子に寝転がっている。サングラスをかけているので眠っているのか不明。
海原は薄い文庫本を読んでいて、結標は携帯端末を弄っていた。
以下略



392:ブラジャーの人[saga]
2012/05/16(水) 00:19:50.28 ID:n9+P7/rf0

「今回の作戦は別に破壊が目的じゃねェ。馬鹿共に身の程を思い知らせてやるのがキモだ」
「分かってます。それとその変装になんの関係が?」
「余計な波風は立てたくない。各研究機関にも上にも、『一方通行』が動いたことを勘付かせるだけ……にとどめるのが好ましい」

以下略



393:ブラジャーの人[saga]
2012/05/16(水) 00:22:29.23 ID:n9+P7/rf0

「もォいい。オマエらとっとと働け。……この中から必要な物があれば使え」
「おや、随分雑多な」

一方通行が引っ張ってきたキャリーバッグの中には、幾つかのハンドガンと銃弾が詰まった箱。その他にも、
以下略



394:ブラジャーの人[saga]
2012/05/16(水) 00:25:10.58 ID:n9+P7/rf0

「な、なによ」
「……別にィ」

女の味を覚えた一方通行が、てっきり自分に欲情でもしたのかと思ったが、彼は心底興味無い素振りで顔を背けてしまった。
以下略



395:ブラジャーの人[saga]
2012/05/16(水) 00:30:05.92 ID:n9+P7/rf0

前日の下見の成果もあって、一方通行は易々と施設内に侵入できた。
目撃されないよう、頻繁に電極のスイッチを切り替え、周囲を警戒しながら奥へと進む。

一方通行と打ち止めに関わる情報や物質的資料の奪取、破壊はもちろんだが、その他の主力研究項目についてもダメージを残すつもりである。現在進行している仕事が滞れば、まだ産まれてもいない自分の子供にちょっかいを掛けている暇も無くなるはずだ。
以下略



396:ブラジャーの人[saga]
2012/05/16(水) 00:32:55.73 ID:n9+P7/rf0

五十畳ほどの広さの部屋には、白衣を着た職員が二人と、灰色のスーツ姿の三人の男がいたが、ほぼ同時に気絶させる。
一方通行はスーツの男を踏みつけて、幾つものモニターが壁一面に設置された場所に立つ。起動されていた近くのパソコンを構うと、それは探していた一番の標的だった。

彼自身のこと、打ち止めのこと、産まれてくる息子についてのデータが入力されている。
以下略



397:ブラジャーの人[saga]
2012/05/16(水) 00:36:05.55 ID:n9+P7/rf0

どれほどの望遠で盗撮したのだろうか。画面には一方通行と打ち止めが映っている。
見覚えのある場所で肩を寄せ合い、腕を絡める二人。

信号待ちの愛車の中、運転席と助手席から顔を近づけてキスを交わす二人。
以下略



398:ブラジャーの人[saga]
2012/05/16(水) 00:38:15.91 ID:n9+P7/rf0

『ぶふっふ、おま、外でナニしちゃいかんぜよ。あんなことしてちゃバレるのも、っプー!』
『ちょっと見てください。キスしてますよあの一方通行さんがキスしてますよ。小さい御坂さんと許せないこんな』

通話口からは海原の声までも聞こえてくる。隠密行動を心掛けろといった作戦中に、コイツらは何を大騒ぎしているのか。
以下略



399:ブラジャーの人[saga]
2012/05/16(水) 00:41:30.50 ID:n9+P7/rf0

直後、爆風と局地的な地震とも思える揺れが研究所を襲う。同じ現象は、一時間後にもう一ヶ所でも起こった。
ちょっと灸をすえるだけのつもりだったのだが……。これでは超電磁砲を責められない。

建物が崩れる轟音。混乱し逃げまどう人々の叫び声。
以下略



400:ブラジャーの人[saga]
2012/05/16(水) 00:44:43.61 ID:n9+P7/rf0
グループだヨ! 全員集合! の巻 完

四人しかいないけどね。 あ、でもドリフターズも五人しかいなかったやそういえば。 


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