過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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211:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/27(火) 19:55:34.59 ID:+6h/+PqS0
この子は……。

自分の境遇、いや、自分の「存在」
それ自体に絶望しているのか。

以下略



212:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/27(火) 19:56:12.47 ID:+6h/+PqS0
絆は、そこで圭の言葉を強く否定した。

圭は口をつぐんで唇を噛んだ。

押し黙ってしまった彼女の左手を握り、絆は言った。
以下略



213:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/27(火) 19:56:54.28 ID:+6h/+PqS0
意外そうに圭が言う。

手招きされて、
霧は顔を引きつらせながら近づいてきた。

以下略



214:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/27(火) 19:57:32.32 ID:+6h/+PqS0
そして上下に何度か振る。

「よろしくお願いします! 私は霧。
これから一緒に暮らすことになります。
楽しく過ごしましょう!」
以下略



215:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/27(火) 19:58:08.70 ID:+6h/+PqS0
「……命令なら、聞きますけど……」

繰り返して、圭は車椅子を操作して霧から距離をとった。

「あ……」
以下略



216:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/27(火) 19:58:48.75 ID:+6h/+PqS0
絆は小さくため息をついて、彼女に言った。

「無理だ駄目だって言うのは、
やってみてからするもんだ。
生まれたばかりのお前に何が分かる?」
以下略



217:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/27(火) 19:59:23.36 ID:+6h/+PqS0
「何をしろとは言わないよ。
ただ、頑張って『生きて』欲しい。
敢えて言うとすれば、それは俺からの、
お前に対する最初で最後の『命令』だ」

以下略



218:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/27(火) 19:59:52.94 ID:+6h/+PqS0
スーッ、と滑るように彼女は絆達の脇を
横切って、部屋の出入り口の前に車椅子を止めた。

「そういえば……あなたの名前、
お聞きしていませんでした」
以下略



219:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/27(火) 20:00:51.20 ID:+6h/+PqS0
慌てて松葉杖を手に取り、立ち上がる。

その補助をして絆を支えながら、
霧が小さな声で言った。

以下略



220:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/27(火) 20:03:25.08 ID:+6h/+PqS0
お疲れ様です。

次回の更新に続かせていただきます。

引き続き、ご意見やご感想、ご質問などございましたら、
以下略



221:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/03/27(火) 20:05:29.21 ID:YFfpXFeC0

霧さん…爆弾発言すぎまっせ


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