過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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290:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/31(土) 22:37:44.64 ID:FSFT7ye80
「少なくとも見ず知らずの他人に正気を疑われるほど
『常識』が欠落しているとは思わないが」

絆はそう言って息をついた。

「……そして訂正してもらおう。
この子は出来損ないではない。
性能は、言っては何だが君の育てたバーリェを
遥かに凌いでいるだろう。
情報をきちんと入手しているのか? 
感情論で非難されるいわれはない」

「何を……!」

声を荒げかけた椿だったが、
思いとどまって口をつぐんだ。

そして彼女は口の端を吊り上げて笑ってみせ、
絆に言った。

「……あんなものは当てにならないわ。
所詮睡眠学習中の概算データよ」


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