過去ログ - 魔法少女隊R-TYPEs FINAL2〜ティロ・フィナーレの野望〜
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341: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/01(火) 00:40:11.80 ID:FBqFyGYQ0
それと同じ光景が、太陽系のいたるところで見られていた。
あるものは戸惑い、あるものはそれを好機とばかりにバイドを打ち砕いていった。

「これはつまり、そういうことなのだろうな」

以下略



342: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/01(火) 00:41:32.43 ID:FBqFyGYQ0
その言葉と意志を受け、各地で人類の反撃が開始された。
反撃とは言うものの、バイドはその攻撃本能を司る器官を失っている。
攻撃本能のみに衝き動かされて活動を行っていたバイドにとって、それは最早死も同義。
それゆえに人類は、最早死骸にも等しいバイドをひたすらに、ただひたすらに蹂躙し始めたのだった。
バイドに対する激しい怒りがそのまま形になったかのような、あまりにも苛烈な蹂躙であった。
以下略



343: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/01(火) 00:42:00.74 ID:FBqFyGYQ0
夢を見ていた。
夢など見るはずもないのに、それはまるで夢のように彼の脳裏に浮かんでいた。

それは、果たして作り変えられた世界なのだろうか。
それとも、この世界とは別の可能性の世界なのだろうか。
以下略



344: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/01(火) 00:42:32.70 ID:FBqFyGYQ0
「どうしてキミはこうもボクの邪魔ばかりするんだ、鹿目まどかっ!!」

その叫びが声として発せられたことに気付いて、彼――キュゥべえは、自分がまだ生きているということを知った。

「ボクは……まだ生きているのか?でも、何故……?」
以下略



345: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/01(火) 00:43:08.18 ID:FBqFyGYQ0
どうにもその口ぶりは暁美ほむらのそれではない、かといってスゥのそれでもない。
だとすれば、残る可能性はなんだ。その事実に思い当たると、それは随分と馬鹿げた話に思えたが
けれど、それはありえないとは言い切れないことであった。

「まさかキミは……スゥ=スラスター?」
以下略



346: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/01(火) 00:44:03.13 ID:FBqFyGYQ0
「俄かには信じがたい話ね。というか、その話を聞く限り思いっきりお前は私達の敵じゃない。
 まあ、失敗したようで何よりだけれど」

些か信じがたい。けれど、こうして自分が生きていること自体が不可思議。
だとすれば、このくらいの不可思議が起こったとしても不思議はないのかもしれない。
以下略



347: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/01(火) 00:44:37.10 ID:FBqFyGYQ0
「そんなことより、キミはこんなところで油を売っていていいのかい?
 バイドの相手をしなくていいのかい、まだまだバイドの脅威は消えていないはずだ」

「多分、それはもう終わったわ。……あの子達のおかげでね」

以下略



348: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/01(火) 00:45:14.42 ID:FBqFyGYQ0
それは降り注いだ奇跡に等しく、太陽系のあらゆる場所で起こっていた。
奇跡の対価。修復された機体や、新たに再構成された物質達が消え去るわけではなかった。
それらは既に、この世界に存在している物質なのだから。
けれど、呼び戻された命は違う。彼らは今も、在る者と在らざる者との狭間にいた。
その狭間に彼らを繋ぎとめていた力が、奇跡の対価として奪い去られていった。
以下略



349: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/01(火) 00:46:29.42 ID:FBqFyGYQ0
「何……これは、身体が……」

スゥ=スラスターの操縦桿を握った手が、不意に動きを失った。
それだけではない。全身の感覚が急速に失われていく。
奇跡が消失し、その代わりに死が彼女の全身へと満ち始めていた。
以下略



350: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/01(火) 00:49:55.53 ID:FBqFyGYQ0
多分、次で終わりです。

>>336
その場合のタイトルはメタルブラックで一つ。
真っ二つになるどころか完全に消滅でしょうが。
以下略



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