過去ログ - 魔法少女隊R-TYPEs FINAL2〜ティロ・フィナーレの野望〜
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430: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/14(月) 21:12:03.17 ID:gWRHFoUH0
「まあ、そういうわけらしくてさ。……要するに、今のあたしはいつ死んでもおかしくないんだってさ」

ようやく全てを語り終えると、当然のようにばつが悪そうに杏子は佇んでいた。
結ばれた手と手は、なんとなく別れる機を逸したかのように今でも繋がったままである。

以下略



431: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/14(月) 21:12:38.18 ID:gWRHFoUH0
そんな言葉に、さやかは一つ大きく溜息を吐き出して、そして。

「……あたしの答えはもう伝えてあるはずでしょ。あたしはあんたと一緒に生きていきたい。
 だから、一緒に行くってさ。……あんなに泣きながら喜んでた癖して、またそんなこと尋ねますかねこいつは」

以下略



432: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/14(月) 21:14:19.60 ID:gWRHFoUH0
これはたまらぬと目を開くさやか、すると目前には杏子の顔があって。
最高潮にまで高まっていたその羞恥やらなんやらが、一気にぱちんと弾けてしまった。
まさしく弾かれるかのように仰け反り、そのままベッドから転げ落ちてしまったのである。

「あ……さや、か」
以下略



433: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/14(月) 21:14:47.95 ID:gWRHFoUH0
「ああ、やっと繋がったわ。って、キョーコじゃない!?貴女いつの間に戻ってきてたのよ?」

その端末が映し出した顔は、杏子の良く知る顔だった。
彼女は杏子と同じくリリシアン自警団で戦う兵士であり、ひょんなことからさやかとも交友を持っていたのである。

以下略



434: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/14(月) 21:15:17.91 ID:gWRHFoUH0
「現時刻を持って、私達は魔法少女隊として地球連合軍の非人道的行為に対して反抗を開始するわ」

それは、ルナベース6襲撃に対する対応に追われる地球連合軍の間隙を縫って放送されたものであり
魔法少女と言う地球連合軍が抱えた闇を知らしめると同時に、魔法少女隊による地球連合軍への宣戦布告でもあった。
その声の主は、やはり二人にとってもよく知った声。まさしくマミのそれであった。
以下略



435: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/14(月) 21:16:18.30 ID:gWRHFoUH0
「あたしは、もうマミさんにも他の魔法少女達にも死んで欲しくない。
 ……でもあれじゃあ、きっと戦わなくちゃ生き残れないんだよね、魔法少女達は」

砂嵐の画面をじっと見つめて、さやかは呻くようにして呟いた。
その心に渦巻いていたのは、恐らく義憤と呼ばれるものだったのだろう。
以下略



436: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/14(月) 21:17:59.86 ID:gWRHFoUH0
「それにさ、うなされてたのだって別に戦うのが怖いとかそういうんじゃないんだ。
 ……多分あれは、まだ私の中でけじめがついてないだけだと思うから。
 そのためにも、この戦いは終わらせなくちゃいけないんだ。……だから、行くんだ」

そう、夜毎さやかを苛むあの夢。それを生み出していたのはさやか自身の自責の念でもあったのだ。
以下略



437: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/14(月) 21:23:04.81 ID:gWRHFoUH0
どうにもくちのなかがおさとうでいっぱいになります
甘ぇ。

>>418
その作品は分かりませぬが、今の地球連合軍は戦時に負けず劣らず暴走しているようです。
以下略



438:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/05/15(火) 00:25:28.92 ID:oxKeoZvDO
まだもうちょっとだけ続くんじゃ



439:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/05/15(火) 09:45:08.57 ID:wmSrMEkDO
お疲れ様です!
「あんた……今まで一体どこほっつき歩いてたってのさ!
このくだり、完全に夫婦のそれじゃないっすかww

さやかちゃんも結局、戦場の人として染まっちゃってたのかねぇ。


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