過去ログ - 魔法少女隊R-TYPEs FINAL2〜ティロ・フィナーレの野望〜
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496: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/21(月) 21:05:06.97 ID:OsqIjkDy0
その後、ほむらはさやかと杏子の紹介で晴れて魔法少女隊の仲間入りを果たす。
煩雑な事務手続きも終わり、ようやく落ち着いて話すことができるようになった。
そこでほむらは、彼女が見た全てを話すのだった。
彼女の魂を蘇らせた奇跡のことを、そしてバイドとの激しい戦いのことを。
その果てに得た勝利と、もう一度起こった奇跡。そして今尚宇宙の彼方にいるであろう、まどかのことを。
そしてそれを迎えに行くために、もう一人の自分であったスゥが旅立ったのだということを。

「じゃあ……まどかはきっと、帰ってくるんだよね」

「それがいつになるかは分からないけれど、きっと彼女はやってくれると思うわ。
 だから二人がいつか帰ってくる日まで、私は太陽系を守らなきゃいけない。
 彼女達が帰ってくる場所を、守らなくちゃいけないから」

さやかの問いに、力強くほむらは頷いた。
大切な仲間を守るため、そしてもう一人の自分との約束を果たすために、ほむらはここまでやってきたのである。

「そういうことなら、あたしらだって協力するさ。いつまでも人間同士、争ってるわけにも行かないからな。
 まどか達が帰ってきた時には、平和な宇宙を見せてやらないとな」

「うんうんそうそう!その為に、あたしら魔法少女隊はいるんだから!
 ……って、まあもうあたしと杏子は魔法少女じゃないんだけどさ」

そう言って、さやかはどこか苦笑めいた笑みを漏らした。
通常のR戦闘機でも戦闘経験も豊富な杏子とは違い、さやかは魔法少女としての経験しか持っていない。
それ故の不安、足手まといになるのではないかという恐れが、ほんの僅かに透けて見えた。

だからほむらは、そんなさやかを静かに抱きしめて。

「たとえ魔法少女じゃなくても、貴女は私の大切な友達、大切な仲間よ。
 貴女に戦う覚悟があるのなら、私はそれを止めない。それに、貴女は一人で戦ってるわけじゃない。
 ……一緒に戦い抜いて、生き抜いてやりましょう。さやか」

「なん……かさ、ほむら、随分印象変わったんじゃない?
 優しくなった、って言うかさ。接しやすくなった感じ?ちょっと見違えちゃったよ」

抱きしめられたまま、はにかむように笑ってさやかは答え、そして。

「髪型まで変わっちゃって。イメージチェンジってわけなのかな。
 ……うん、でも良く似合ってるじゃん、みつあみもさ」

編みこまれた髪を、そっと掴んでさらりと揺らした。 


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