過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
1- 20
632: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/10/01(月) 02:40:57.51 ID:RipvUQ6So

「なぁ、あんこちゃん。
前にも言ったかもしれないけど、俺は君と俺のどっちが強いかに興味はないんだよね。
だって、俺が勝っても得る物がないからさ」

 ガタッとイスを鳴らし、立ちかける杏子。
零は、逸る子供を宥めるように片手で制して、続きを語る。

「だけど、俺にも得があるんなら考えてもいい。だから、あんこちゃん……ホラーと戦ってみる?」

「ホラーと……」

 杏子が大人しくなり、怪訝な顔つきで零を見返す。無言で続きを催促していた。
 
「ああ。あんこちゃんがもしホラーを倒せたなら、俺より優れた証明にはなるね。
あんこちゃんがホラーを倒してくれたら俺も楽できる。
その上で満足いかなければ、その時は戦ってもいいよ」

「優れた証明? どうして直接やり合ってもないのに、そんなことがわかるのさ」

「あんこちゃんはホラーと戦った経験がない。
ホラーをまったく知りもしないのに勝つなんて、俺にはちょっと無理だな。
これでも昔は散々だったんだぜ」

 と、かつての苦労を匂わせつつ、最後に零は軽く肩をすくめ、

「で、どう? 杏子ちゃんが自信がないなら、無理にとは言わないけど」
 
 またしても杏子を焚き付ける。
 対抗意識を煽る露骨な挑発。彼女を意のままに動かすには最も効果的と思われる手段。
 だが、杏子の反応は予想と異なった。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/567.33 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice