過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
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633: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/10/01(月) 02:54:58.52 ID:RipvUQ6So

「ふん、んな見え透いた挑発に引っ掛かるかっての」

 言って、杏子はそっぽを向いて考え込み始めた。
 零の思惑、予想される危険、自分の得るメリット、デメリット。
以下略



634: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/10/01(月) 02:57:41.69 ID:RipvUQ6So

「けど、忘れんじゃねーぞ。あたしが納得しなきゃ、その時は本気で戦うんだな?」

「ああ、誓ってもいいよ」

以下略



635: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/10/01(月) 03:00:00.71 ID:RipvUQ6So

 中学生と大人の二人組。一見した限りでは、あまり接点のなさそうな組み合わせだ。姉妹にも見えない。
 どちらも楽しそうに談笑していた。
耳を澄まして集中すると会話の内容まで聞き取れたが、どれも他愛のない雑談だ。

以下略



636: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/10/01(月) 03:04:54.77 ID:RipvUQ6So

「な……んだと……?」

 僅かに一瞬、杏子に隠し切れない動揺が走った。
 化け物相手なら、どんな怪物だろうと怯みはしない。残虐にもなれる。
以下略



637: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/10/01(月) 03:07:27.28 ID:RipvUQ6So

「ちっ……わかったよ……」

 杏子は抵抗しなかった。振り払ってもおかしくないところを、されるがままにしている。
 どうすべきか戸惑っていた。子供っぽい反抗心など、完全に鳴りを潜めるほど。
以下略



638: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/10/01(月) 03:08:39.96 ID:RipvUQ6So

「……そういうもんなのか?」

 零の返答は、どこか疑わしい。疑わしいが、杏子には真偽を確かめる術がない。
半信半疑でも従うしかない。
以下略



639: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/10/01(月) 03:11:00.53 ID:RipvUQ6So

 本当は、言いたいことは決まっている。
それを言っていいのかと、ほぼ無意識に躊躇いを感じているのだ。
 誰かを犠牲にしたくない。間接的にではあるが、救いたいという気持ちの表れ。

以下略



640: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/10/01(月) 03:12:44.72 ID:RipvUQ6So

「じゃなくて……その……」

 まごまごと口を動かすだけで、何を言いたいのかも、はっきりしない。
 らしくない自分が嫌になる。
以下略



641: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/10/01(月) 03:14:49.76 ID:RipvUQ6So

 夕木命と、美樹さやか。
 二人は一見、仲睦まじく手を絡め合っているものの、
さやかが顔面を蒼白にして小刻みに震えているのを、零は見逃さなかった。

以下略



642: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/10/01(月) 03:16:22.77 ID:RipvUQ6So

「あなたたち……どういうつもり?」

「悪いね、玩具を取り上げちゃって。けど、もう時間も遅い。
子供は子供同士ってことで、ここからは大人の時間だろ?」
以下略



643: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/10/01(月) 03:21:35.95 ID:RipvUQ6So
ここまで
次は来週日曜
休んだ時間の割に、あまり進んでいませんが
もっと書きたかったのですが、鋼牙とまどかの場面と同じで凄く悩んだ為に手間取りました

以下略



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