過去ログ - 勇者「淫魔の国の王になったわけだが」
1- 20
136: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/27(火) 03:53:10.11 ID:h7sEMOtHo

――暖かく重る毛布と掛布団の感触が、彼女には心地よく感じた。
悪寒に満たされ、ぎこちなく凍てつくような関節は、思うように動いてはくれない。
誇り高き戦乙女が、「淫魔」の国で斯様な醜態を晒しているというのに。
それでも、彼女は…安心したように、眠っていた。
以下略



137: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/27(火) 03:55:08.58 ID:h7sEMOtHo
ワルキューレ「……誰…だ…?」

熱に浮かされるように、彼女は口を開く。
その手の主に問いかけるが、不快なものはない。
むしろ、その優しい手の持ち主が誰なのかを、知りたくて仕方がない。
以下略



138: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/27(火) 03:56:03.06 ID:h7sEMOtHo
額に触れられた時から、気づけば倦怠感はかなり薄れていた。
波紋のように暖かさが全身に広がって、祓われたように不調が追い出されていた。
呪いを解かれた剣に意思があるとすれば、このように感じたのだろうか?

ワルキューレ「……私に、何かしたか?」
以下略



139: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/27(火) 03:57:00.01 ID:h7sEMOtHo
堕女神「……毒見をいたしましょうか?」

ワルキューレ「あ、い、いや……すまない。見とれてしまって」

堕女神「そうですか。……お口に合うかは分かりませんが、召し上がってください」
以下略



140: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/27(火) 03:57:33.91 ID:h7sEMOtHo
ワルキューレ「……何者、なんだ。…貴様は、いったい……?」

堕女神「…私は、淫魔の王の側近です。……前身は、『女神』でしたが」

ワルキューレ「女神…?」
以下略



141: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/27(火) 03:58:46.95 ID:h7sEMOtHo
執務室


勇者「……そう、か。具合は良いんだな」

以下略



142: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/27(火) 03:59:25.23 ID:h7sEMOtHo

勇者「……つまり、こういう事か?」

堕女神「何でしょう」

以下略



143: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/27(火) 03:59:56.60 ID:h7sEMOtHo
―――――


勇者「しかし、書類仕事ばっかだなぁ」

以下略



144: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/27(火) 04:00:33.92 ID:h7sEMOtHo
庭園


サキュバスA「あら、こんなに伸びちゃってたのね。……少しこの辺りはサボりすぎたわ」

以下略



145: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/27(火) 04:01:01.72 ID:h7sEMOtHo
サキュバスA「嘘じゃないわ。正直言うと窮屈だけど……これはこれで、気持ちが引き締まるもの」

サキュバスB「…………ずるいよ」

サキュバスA「なら、貴女も服を着ればいいじゃない。可愛いのを沢山持ってるでしょ?」
以下略



146: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/27(火) 04:01:58.10 ID:h7sEMOtHo
サキュバスA「……あら、ちょうど陛下が来たわね」

サキュバスB「!?」

勇者「…何の話をしてた?」
以下略



1002Res/386.64 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice