過去ログ - 勇者「淫魔の国の王になったわけだが」
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77: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/27(火) 03:01:15.11 ID:h7sEMOtHo
勇者「ほっとけない奴だな、お前も」

ふ、と笑って言う。
彼女の体の震えは落ち着き、整った息は紛れもない「寝息」へと調子を変えた。

以下略



78: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/27(火) 03:02:29.56 ID:h7sEMOtHo
サキュバスA「陛下、もう朝ですわよ」

勇者「……ン…」

サキュバスA「……もう、どうしましたの?」
以下略



79: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/27(火) 03:03:03.96 ID:h7sEMOtHo
蒼白の肌に柔らかめの紫色のドレスが、よく映えていた。
袖は長く、袖口と首下には黒いレースの装飾が施され、品のあるシルエットにまとまっている。
長いスカート部分は、足首近くにスリットが入り、踵が少し浮いた靴を履いているようだ。
淫靡な空気が薄れ、代わりに、不思議な優雅さを醸し出す。
それは旅の途中で訪れた、ある国の妃に似ていた。
以下略



80: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/27(火) 03:03:44.60 ID:h7sEMOtHo
勇者「堕女神はいつも服着てるよな?……あと、兵士とか使用人も」

サキュバスA「兵士や使用人は、ユニフォームとしての側面が強いですわね。下着の色さえ統一されてますわ」

勇者「それはそれでつまらんな」
以下略



81: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/27(火) 03:04:32.06 ID:h7sEMOtHo
勇者「……そうだな。今夜は、俺が直々に訊くとするかな」

サキュバスA「……陛下もお好きですわね」

勇者「ポチを使おうかとも思ったけど」
以下略



82: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/27(火) 03:05:10.28 ID:h7sEMOtHo
サキュバスA「ともかく、私達は裸にあまり抵抗が無くて。陛下もいかがです?楽ですわよ?」

勇者「遠慮しとく。……しかし、今のBの話で思ったんだが」

サキュバスA「はい」
以下略



83: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/27(火) 03:06:04.49 ID:h7sEMOtHo
サキュバスA「可愛らしさではなく、振り切ったミスマッチからくる不健康ないやらしさの方が殿方の心をくすぐると?」

勇者「そうだ。安易な記号化では得られないものもある」

サキュバスA「意外性、いや、はっきりと『似合わない』からこその到達点ですわね」
以下略



84: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/27(火) 03:07:04.23 ID:h7sEMOtHo
堕女神「…………」

勇者「……何か言ってくれないか」

堕女神「…………朝食の準備が整っております」
以下略



85: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/27(火) 03:07:35.93 ID:h7sEMOtHo
朝食を終えると、彼は、真っ直ぐに地下牢へと向かった。
腹ごなしの運動というには不足だが、好奇心は抑えきれない。
長い石の階段を下っていくと、反響した足音が遠く響き渡り、
それでいて、後ろから誰かがついてくるような音にも変わった。
陰鬱で恐ろしい空間へ続いている、という事からも鑑みて、ゾッとしないものがある。
以下略



86: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/27(火) 03:08:08.12 ID:h7sEMOtHo
勇者「…………お前に、チャンスをやるよ」

ワルキューレ「何だと?」

勇者「…俺と、戦おう。一対一でな。……勝てば、自由にしてやる。俺を殺してもいい」
以下略



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