過去ログ - 星空みゆき「ガンプラビルダーズ!」
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12:ヤン[sage]
2012/03/27(火) 15:41:26.58 ID:9H8okBD00
「きっもちぃー!!」

 青空の下、みゆきは快適に飛行していた。操作も一通り行ない、思っていたよりも体が覚えていた。
 そして機体の改造もうまくいったと思っていた。
 みゆきが製作したキット『HGガンダムアストレア TYPE F』は武器が多く付属するのが売りだ。しかし、このキットには『HG ガンダムエクシア』の金型を利用した商品であり、使わないエクシアの部品が大量に余る。その中から、肩と腰リアアーマーをアストレアの物と交換したのだ。その他は色の塗り替えと基本工作である合わせ目消し以外、ガンダムアストレアF2を説明書の通りに組み立てただけだ。

「これならいける!」
『まもなく戦闘空域に進行します・・・。3、2、1、突入!』

 みゆきのアストレアが、戦闘空域である市街地に突入した。廃墟となった市街地にはあちこちにビルが乱立し、MSが隠れるほどの高さの物もある。盾の代わりに使えそう、とみゆきは頭の中に叩きこんだ。

『バトル、スタート!!』

 ここからは1ミスが命取りになる。コクピットに直撃すれば即ゲームオーバーなのだ。緩んだ顔を引き締め、みゆきは画面を睨んだ。

「さてさてどこから・・・」

 T字路に入り、右を向いたとき、警告音が響いた。反射的にみゆきはアストレアをバックさせる。
 一瞬前にみゆきが場所に、2条のビームが通過した。

「うわっ!?」
「お、ようかわしたなぁ!」
「その声は日野さん!?」
「そーやぁ!」

 ドゥッ!
 再び発せられた2条のビームが、みゆきの傍に建つビルを破壊した。

「なななな!?」

 破壊されたビルの奥から、赤いMSが姿を表す。

「どーや!ウチのHGUCZZガンダムは!パワーならそこいらのMSに負けへん!」
「くぅ!」
 不利、と一瞬でみゆきは判断する。今、みゆきのガンダムアストレアは右手にGNビームライフル、左手にNGNバズーカ、左腕にアストレア専用シールド、肩と腰にGNビームサーベル2本づつ、計4本が装備されている。MSではビームサーベルが多いこと以外、オーソドックスな装備だ。
 一方、あかねのZZは右手のダブルビームライフルと背中のバックパックの大型ビームサーベル以外、特に装備されていないように見える。だが、大型ビームサーベルはバックパックに接続されている時はビームキャノンとして利用でき、バックパックにもミサイルランチャーが隠されている。腕の側面には小型シールドもある。さらに額にはハイメガキャノンという、一撃必殺の武器も装備されていた。
 今のみゆきの装備では、攻撃翌力で押しつぶされるのは目に見えていた。

「倒せるかなぁ〜?」
 意地悪そうにあかねが話しかけてくる。わかりやすい挑発だ。だが、不利だと自覚しても、ここで引くわけにも行かない。

「やってみないと・・・。わかんないよ!」


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