過去ログ - ほむら「魔法少女の日常」
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795:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2012/07/22(日) 21:05:53.88 ID:BAlWuoC7o
ほむらが唇を噛む。

「でも、今回は違った。みんな生き残って…。こんな事始めてだった。だから、希望が大きかった。でも…その分不安も大きかったの」

「望みが叶ったのに、尚も不安に駆られるなんて、ほむらってほんと苦労性だよな」
以下略



796:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2012/07/22(日) 21:09:22.11 ID:BAlWuoC7o
「あながち言い過ぎじゃないのが怖いわ」

「だから、なら、と思って今の状態に甘えるだけ甘えて、やれるだけの事をやってみたの」

「…それが、今回の事?」
以下略



797:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2012/07/22(日) 21:15:05.64 ID:BAlWuoC7o
「…笑わない? と言うか、変だって思わない?」

「笑わないよ。知りたいんだよ」

「…散歩」
以下略



798:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2012/07/22(日) 21:18:31.95 ID:BAlWuoC7o
「なんであたしを見る?」

「さぁ? それより、これ…。分かるわよね?」

ほむらが盾からグリーフシードを一つ取りだし、みんなの前に置いた。
以下略



799:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2012/07/22(日) 21:20:41.85 ID:BAlWuoC7o
「ええ。これは紛れもなく、あの時みんなが私に譲ってくれたものよ。私は、このグリーフシードをあの後どうしても使う気になれなくって…。そんな時、思ったの」

「じゃあ、さっきのはやっぱり本当に…」

ほむらがグリーフシードを手に持ち、優しく、そっと撫でる。
以下略



800:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2012/07/22(日) 21:22:35.81 ID:BAlWuoC7o
ほむらがそっと頭を撫でると、ワルプルギスの夜は安心したのか、机の上をふわふわと浮きながら踊り始めた。時折、逆立ちを織り交ぜながら。

「…飼い慣らしてんな。ほむら」

「ち、ちょっとだけ…可愛い…か、な?」
以下略



801:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2012/07/22(日) 21:25:11.26 ID:BAlWuoC7o
「言葉は分からなかった。でも…気持ちは、感情は、伝わって来た気がした。痛いほどに。そして、ふと気が付いたら、私はプルプルをグリーフシードから…。きっと、あの時の私は、心が魔女に近かったからかも知れない」

「…で、ど、どうなったの?」

「その先の事は、良く覚えていないの。ただ、気が付いたら満身創痍で夕焼けの海岸に横たわっていて、手にはグリーフシードを握り締めていた。心が、とても晴れ晴れしていたのを覚えている」
以下略



802:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2012/07/22(日) 21:27:38.42 ID:BAlWuoC7o
「ああ、ほむらはそうだったな」

ピンクの悪魔を思いだし、三人が頷き合う。

「マミ、さやか、杏子。私のしている事は…今はただの偶然から生まれた自己満足。でも、これが、将来的には魔女は只倒すだけの存在じゃなくなればいい、その切っ掛けになればと思っているの」
以下略



803:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2012/07/22(日) 21:30:40.78 ID:BAlWuoC7o
(よく分からないけど…)

(あたし達がむず痒いのは何でだ?)

「成る程ぉ」
以下略



804:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2012/07/22(日) 21:33:33.66 ID:BAlWuoC7o
「マミさん…うん、そうですよね。ほむら、ありがとう。あたし、本当はずっと魔女になる事、怖くて仕方なかった。でも…今は、まぁ確率的にあの子たちみたいになるのは難しいとは言っても、ゼロじゃないって思えるから…怖さは、全然減ったよ」

「…その笑顔がみられれば、そう思ってもらえれば、私はそれで満足よ」

「魔女化は宿命だもんね。ほむら、もしもの時は、よろしく」
以下略



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