過去ログ - ほむら「私はあなたを、助けない」阿良々木「……」
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(愛知県)
[saga]
2012/04/06(金) 23:23:03.35 ID:LK9HCvEh0
しかし、あの黒髪の少女が僕を見る目は当時の戦場ヶ原を思い出す。
僕が彼女(ここでの彼女はそういう意味での彼女だ)にゴミを見るような目で見られていたという点はスルーするとして、なんとなく似ているのだ。
――あの問題を抱えていた頃の戦場ヶ原に。
「やれやれ、やっと座れるよ」
「あら、貴女の場合はやっと食べれるよが正解なんじゃないかしら?」
青髪の少女に続いて疲れたように赤髪の、それをからかうように金髪の少女が続けて席に着く。
当たり前だが、彼女達は僕に対して何か言うでもなく、それどころかこっちすら見ていない。それでも、僕はどこか居心地の悪さを覚えてしまう。
「うーん、やっぱりあのドーナッツにすればよかったかな?」
「迷う必要はないわ。私が買っているもの」
結局、席を立つタイミングを失った僕の隣に青、赤、黄、桃、黒のカラフルな女子中学生が集結してしまった。
小心者の僕は隣に誰かが座ったと同時に立ち上がる勇気はない。だから目の前の忍から目を逸らさずにジッとタイミングを――って忍が居ない?
「ふむ、小娘にしては中々いい選択をしおる。どれ、そのオールドファッションを一つ儂に献上しても良いぞ」
「え、あ……」
「何してんだよ!!」
隣のテーブルに座って、ピンク髪の少女にドーナッツを集っていた。
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