131:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/04/07(土) 11:11:43.41 ID:ypdOa8j/0
  
 澪宅 
  
 通い慣れた道。 
 見慣れた家。 
132:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/04/07(土) 11:12:23.03 ID:ypdOa8j/0
  
 玄関で靴を脱ごうとしてハッとした。 
 隅に、泥だらけになった澪の上履きがあったのだ。 
 あのまま帰ったのか。 
 だから荷物を唯達が持ってきたんだな……。 
133:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/04/07(土) 11:13:03.67 ID:ypdOa8j/0
  
 二人向かい合わせになり、おばさんが淹れてくれた紅茶でティータイムが始まった。 
 クッキーを一口かじると、懐かしさが込み上げてきた。 
 このクッキーは、私が小学生の時に初めて御馳走になったもの。 
 あんまりにも美味しくて、動けなくなるまで食べたっけ。 
134:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/04/07(土) 11:13:39.41 ID:ypdOa8j/0
  
 澪ママの回想 
  
  
 澪ちゃんが生まれ、5年が経った頃。 
135:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/04/07(土) 11:16:16.51 ID:ypdOa8j/0
 不安なまま時は過ぎ、検査結果を聞きに再度来院した私は、 
 今までで一番衝撃的な事実を突き付けられることになる。 
  
  
 医師「残念ながら腫瘍は悪性でした。」 
136:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/04/07(土) 11:16:47.59 ID:ypdOa8j/0
  
  
 手術は成功した。 
 私は助かったのだ。 
 二人の子供という昔からの夢と引き換えに……。 
137:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/04/07(土) 11:17:17.72 ID:ypdOa8j/0
  
 ある日。 
  
 母がお見舞いに来てくれた。 
 病院の方針で子供は面会に来られないため、 
138:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/04/07(土) 11:17:44.70 ID:ypdOa8j/0
  
 胸が締め付けらる。 
 ごめんね、澪ちゃん。 
 お母さん、早く元気にならなきゃね。 
  
139:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/04/07(土) 11:18:18.98 ID:ypdOa8j/0
  
  
 澪ママ「りっちゃん。私ね、その時に誓ったの。」 
  
 澪ママ「澪ちゃんの笑顔を守ろうって。」 
140:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/04/07(土) 11:18:55.56 ID:ypdOa8j/0
  
 澪ママ「澪ちゃんが初めて出来たお友達はりっちゃんだったわね」 
  
 澪ママ「それからよく遊びに来てくれて、私、本当に嬉しいの」 
  
173Res/88.43 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 
板[3] 1-[1] l20 
	このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
	もう書き込みできません。