過去ログ - 後輩「それじゃ、本当にこれでお別れです」
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2012/04/26(木) 13:13:16.39 ID:Cz0n/SBjo
◇
廊下を歩いても、人とはほとんどすれ違わなかった。時間が時間なので当然と言えば当然なのだが、天気も相まって不気味に思えた。
以下略
62
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2012/04/26(木) 13:14:11.00 ID:Cz0n/SBjo
誰かいないのだろうか? まるで例の噂の神隠しにでもあった気分だが、俺は旧校舎に足を踏み入れたことはない。
そんな否定は、噂なんてあてにならないという一言で済んでしまうのだが。
俺は旧校舎に行ったことがない。あんな薄暗い場所に、俺が行くはずがない。
以下略
63
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2012/04/26(木) 13:15:28.65 ID:Cz0n/SBjo
やっとの思いで図書室にたどり着くが、様子はほとんど廊下と同じだった。
本棚が林立する室内から、人の姿はほとんど消えていた。その光景は、なぜだか俺に世界の終わりを思わせた。
ふと、あの手紙の内容を思い出す。
以下略
64
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2012/04/26(木) 13:15:58.25 ID:Cz0n/SBjo
その姿は図書委員というよりは、図書室の番人のように見えた。
彼女はいつもここにいる。委員会の活動は曜日ごとの交代制なのに、毎日ここにいる。
なぜなのかは分からない。聞いてみたこともない。話しかけたこともない。
以下略
65
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2012/04/26(木) 13:17:15.86 ID:Cz0n/SBjo
◇
シラノのことを思い出す。
以下略
66
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2012/04/26(木) 13:17:47.14 ID:Cz0n/SBjo
天気だとか、季節だとか、勉強だとか、食べ物だとか、せいぜいがそんなものだ。
同じ部に入ったのも、部を選ぶ期間を共に過ごしていたからだという気分が強い。
だからといって、俺はシラノに特別な感情を抱いたりしなかった。
以下略
67
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[saga]
2012/04/26(木) 13:18:25.98 ID:Cz0n/SBjo
◇
昇降口で、運動部の連中に声を掛けられた。見覚えはなかったが、どうやらクラスメイトであるらしい。
以下略
68
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[saga]
2012/04/26(木) 13:19:03.92 ID:Cz0n/SBjo
「お前は何やってんの? サボり?」
「まあね」
以下略
69
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]
2012/04/26(木) 13:21:48.68 ID:Cz0n/SBjo
つづく
63-11 あげずにい → あげずに
誤字脱字は発見し次第、訂正していきます
以下略
70
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(長屋)
[sage]
2012/04/26(木) 17:51:24.35 ID:92j8dszJo
読んでるよ
71
:
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(長屋)
[sage]
2012/04/27(金) 02:35:12.36 ID:dnHv8Ei4o
1乙
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